エクアドル:ロボ・メノル、メキシコで拘束、コロンビア経由でエクアドル送還へ

(Photo:Ministerio del Interior)

アンヘル・エステバン・アギラル・モラレス(Ángel Esteban Aguilar Morales)、通称ロボ・メノル(Lobo Menor)は、エクアドルの元大統領候補フェルナンド・ビジャビセンシオ(Fernando Villavicencio)暗殺事件の首謀者とされ、長期間逃亡していた。

コロンビア大統領グスタボ・ペトロ(Gustavo Petro)によれば、ロボ・メノルの所在はメデジン(Medellín)およびイタギ(Itagüí)での追跡により特定され、その後同人物はメキシコへ移動した。

2026年3月18日、メキシコの首都メキシコシティ(Ciudad de México)でロボ・メノルの入国が確認され、高級地区ポランコ(Polanco)で追跡・拘束活動が実施された。治安当局はリアルタイムで監視を行い、武力は用いず、拘束者の権利を尊重して作戦を遂行した。

メキシコ内務・市民保護省(Secretaría de Seguridad y Protección Ciudadana)のオマル・ガルシア・アルフフ(Omar García Harfuch)長官は、所在特定はコロンビア国家警察(Policía Nacional de Colombia)の協力によって行われ、作戦にはメキシコ海軍省(Secretaría de Marina)および国家移民庁(Instituto Nacional de Migración)も参加したことを明らかにした。

その後、ロボ・メノルは数時間以内にコロンビアへ移送され、首都ボゴタのエル・ドラド空港(Aeropuerto El Dorado)で移民当局(Migración Colombia)の職員により正式に拘束された。拘束は複数国の当局による数か月間の調整された捜査の成果である。

 

治安当局によれば、ロボ・メノルは犯罪組織ロス・ロボス(Los Lobos)の幹部の一人で、ビジャビセンシオ暗殺事件の首謀者と見なされている。容疑者はコロンビア国民を装い、身元確認システムの回避を試みていたが、逃亡を続けた後に拘束され、司法手続きおよび国際協力に基づく手続きのため関係当局に引き渡された。

ペトロ大統領は、拘束が引き渡し(extradición)を目的として行われ、作戦はメキシコ当局とコロンビア警察(Policía colombiana)の連携で遂行されたことを説明した。また、大統領は、今回の成果が越境的組織犯罪に対する各国間協力の一環であり、コロンビア、エクアドル、メキシコ間の連携を示すものだと指摘した。

一方、エクアドル内務大臣ジョン・ライムベルグ(John Reimberg)は、作戦がエクアドル国家情報センター(Centro Nacional de Inteligencia de Ecuador)、エクアドル国家警察(Policía Nacional)、コロンビア警察、メキシコ移民当局との連携で実施されたことを明らかにした。ライムベルグ大臣は、アギラル・モラルが偽のコロンビア身分証を取得していたことを指摘し、同種の犯罪に関与する人物の特定および拘束の継続を表明した。ライムベルグによれば、エクアドル警察は作戦を実行するため少なくとも8日間、コロンビア領内で活動していたという。

拘束後、アギラル・モラレスはコロンビア経由でエクアドルに送還され、司法手続きが進められる予定である。拘束中は法的および移民上の手続きのため国家移民庁の管理下に置かれ、コロンビア政府との連携で必要な手続きが進められている。

 

ロボ・メノルという人物

コロンビア大統領グスタボ・ペトロによれば、ロボ・メノルは犯罪組織ロス・ロボスの幹部で、エクアドルで最も指名手配されている人物の一人である。拘束者は通称イバン・モルディスコ(Iván Mordisco)やメキシコの麻薬カルテルとの関係も持つとされる。

治安当局によると、ロボ・メノルはロス・ロボス内で第2位の地位にあり、主要幹部の一人として組織内で高い階層に位置付けられていた。組織の最高幹部はウィルメル・チャバリア(Wilmer Chavarría)、通称ピポ(Pipo)で、国内メディアによればロボ・メノルの継父にあたる。

公式報告では、ロボ・メノールは麻薬取引、恐喝、殺人などの違法活動に関与しており、その活動は複数国に及ぶとされる。国際刑事警察機構(Interpol)による赤手配(レッドノーティス)も出されており、国際的な逮捕要請の対象であった。

上述の通り発見時、ロボ・メノルはコロンビアの身分証を所持しており、国外での移動経路やエクアドル国外における支援ネットワークの存在に関する捜査の一環として取り扱われた。

ビジャビセンシオ暗殺の首謀者の一人として疑われているロボ・メノルは、エクアドル当局にとって高価値目標と位置付けられている。

なおエクアドル国家検察庁(Fiscalía General del Estado)はビジャビセンシオ暗殺に際しては、元大統領ラファエル・コレア(Rafael Correa)、元法務顧問アレクシス・メラ(Alexis Mera)、および市民革命運動(Revolución Ciudadana)所属の国会議員フアン・アンドレス・ゴンサレス(Juan Andrés González)に対し、首謀者の特定を目的とした捜査の一環として供述を求めている。上記3名は、2026年3月17日(火)から18日(水)にかけて出頭を求められている。

この要請は、元警察官ロドニ・ランヘル(Rodney Rangel)の携帯電話から抽出された音声が明らかになったことを受けて行われた。同人物は、元国家警察長官タニア・バレラ(Tannya Varela)およびある大佐とともに、機密情報の漏洩の疑いで起訴されている。

 

コロンビアで拘束後にエクアドル到着

ロボ・メノルは2026年3月19日(木)午後10時35分頃、グアヤキル(Guayaquil)のエアロポリシアル(Aeropolicial)施設に到着した。

拘束者は防弾チョッキとヘルメットを装着した精鋭部隊に囲まれ、内務大臣ジョン・ライムベルグ(John Reimberg)および国家警察長官パブロ・ダビラ(Pablo Dávila)が現場に立ち会い、作戦を直接監督した。

ロボ・メノルはコロンビアで拘束された後、精鋭部隊に護衛されながらエクアドル領内に移送された。ライムベルグ大臣は同人物の危険性を指摘し、数か月前に逃亡を許した不正手続きについても強く非難した。

ロボ・メノルは国内外で最も指名手配されている高価値目標であった。内務省によれば、ロボ・メノルは殺人(homicidio)や殺し屋行為(sicariato)、越境的麻薬取引(narcotráfico transnacional)、恐喝(extorsión)、司法からの逃避(evasión a la justicia)に関与した疑いで起訴されている。当局は、彼の行動がエクアドルのみならず地域全体に対する脅威になっていたと警告している。ライムベルグ大臣は、拘束者が偽の身分を使用し、容貌を変える整形手術を受けて逃亡を図った可能性もあると述べた。

 

逃亡防止や司法手続きへの介入を避けるため、アギラル・モラレスは直ちにサンタ・エレナ県にある最高警備レベルの刑務所「エル・エンクエントロ(El Encuentro)」に移送された。ライムベルグ大臣は「そこでは司法制度内で助けを得ようとする者がどれほど試みても、決して外に出ることは許されない」と述べ、拘置者が完全に隔離された状態で収監されることを強調した。

さらに、大臣はアギラル・モラレスが将来的に米国への引き渡し対象者リストに加えられる可能性もあることを示唆した。

#FernandoVillavicencio #LosLobos #Pipo 

 

参考資料:

1. Capturan en Colombia a presunto autor intelectual del asesinato de Fernando Villavicencio
2. Quién es alias ‘Lobo Menor’ y su rol en el asesinato de Fernando Villavicencio
3. Detienen en México a alias ‘Lobo Menor’, vinculado al asesinato de Fernando Villavicencio
4. ‘Lobo Menor’ ya está en Ecuador: Ministro Reimberg denuncia que el delincuente se burló de la justicia antes de fugar

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