エクアドル:日系企業による現代的な奴隷制の犠牲者、国家の不作為により法的に曖昧な状態に置かれる

(Photo:Furukawa Nunca Más)

エクアドルの「フルカワ・プランタシオネス(Furukawa Plantaciones C.A.)」社、すなわち古川拓殖の現地法人が長年そのビジネスの基盤に置いてきた労働者に対する奴隷的状況が、エクアドル憲法裁判所によって認定されてから1年以上が経過した。しかし、現代的な形態の奴隷制の犠牲者たちは、依然として極めて劣悪な状況で生活していると、国連(United Nations)の専門家たちは2026年1月14日に声明を発表した。

専門家たちは、「この歴史的な判決にもかかわらず、フルカワもエクアドル政府も、裁判所が命じた賠償措置を完全には実施していないことが非常に懸念される」と述べている。

判決は、強制労働、奴隷労働、児童労働、適切な仕事、医療、教育、住居へのアクセスの欠如、平等、差別の禁止など、重大かつ体系的な人権侵害を認定した。2024年12月5日に下された憲法裁判所の判決は、エクアドル政府が2018年以前にこれらの虐待を防ぐことも、これらに対する保護を提供することもしなかったと指摘した。そして、「数十年にわたってこのような状況が続くことを許容した」と判定した。裁判所は342人の犠牲者に対して包括的な賠償を命じたが、その実施は最小限にとどまり、2025年5月に政府による公開謝罪のみが行われた。

報道によると、フルカワは判決を拒否し、原告に対して体系的に嫌がらせを続けているという。その一環として、根拠のない刑事告発を行い、最低限の和解案を提示している。また、フルカワは全ての原告を解雇し、多くの労働者を失業させ、いくつかの労働者は劣悪な条件で再雇用されたとされている。同社は原告を機会主義者として公にスティグマ化するキャンペーンを展開した。このような対応に対して、司法権の三つのレベルで一貫した判決が出されているにもかかわらず、フルカワはそのようなレッテルを貼り続けている。現在、フルカワは依然として操業を続け、アバカ(abacá)の輸出活動を行っている。

専門家たちは、「フルカワは、数十年にわたり労働者に対して深刻な搾取を行ってきただけでなく、生存者たちを認めず、憲法裁判所の定めた義務を果たすどころか、再び被害者にしている」と指摘している。また、「エクアドル政府が効果的な措置を講じず、物質的な賠償を保証しなかったことを深く懸念しています。これにより、生存者や人権擁護者たちにとって高いリスクを伴う環境が作られている」と述べた。

一部の原告は、賠償を求めてフルカワの土地を占拠しようと試みたが、現在は立ち退きに直面しているとのこと。情報によれば、フルカワは生産的な土地を他の農業企業に譲渡する予定であり、賠償の履行を回避するために関連企業を利用する可能性があることが懸念されている。

専門家たちは、「エクアドルは現在、憲法裁判所の判決を完全に実施し、犠牲者に対して正義を果たし、奴隷的な慣行が再発するのを防ぐ歴史的な機会を持っている」と述べている。また、「エクアドル政府とフルカワは、もはや遅れることなく行動し、完全な賠償、犠牲者の保護、そしてこれらの重大な人権侵害が繰り返されないような政策を採用する必要がある」と付け加えた。「これを実行しなければ、現在の緊張がエスカレートし、すでに数十年にわたって苦しんできた人々の命が危険にさらされる可能性がある」と警告している。

専門家たちは、これに関連してすでにエクアドル政府とフルカワと連絡を取っているとされている。

なお、本案件に関する専門家として、以下の人物の名が挙げられている:

  • 小保方智也(Tomoya Obokata):現代的な形態の奴隷制、及びその原因と影響に関する国連特別報告者
  • ダミローラ・オラウィイ(Damilola Olawuyi)(会長)、ロバート・マクコークデール(Robert McCorquodale)(副会長)、フェルナンダ・ホペンハイム(Fernanda Hopenhaym)、リラ・ジャクレヴィチエネ(Lyra Jakulevičienė)、ピチャモン・イェオファントン(Pichamon Yeophantong):企業と人権に関する国連作業部会(Grupo de Trabajo sobre las empresas y los derechos humanos)

 

一方、この事象について日本国内では不可視化されている。

2024年末、エクアドル憲法裁判所(Corte Constitucional)は342人の被害者の訴えを認め、この企業のプランテーションで数十年間にわたり奴隷に類する行為が行われていたと判断した。裁判所は経済的補償を命じていた。当時その司法上の勝利を喜んだフルカワの労働者や元労働者たちの気持ちは、現在、失望、不安、悲しみに変わっている。

被害者のうち約20人は、サントドミンゴ・ケベド(Santo Domingo de los Tsáchilas)方面のキロ30地点にあるプランテーションの入り口で、テントなどに暮らしている。彼らによれば、この行動は、判決による補償がいまだ履行されていないことを国民に訴えるための、切実で平和的な抗議である。

その中には、13歳からアバカ(Abacá)のプランテーションで働いていたジェニー・エンリケス(Jenny Enríquez)も含まれている。彼女はすでにお金がなく、家を追い出され、息子とともにテントで暮らしている。息子は交通費がないため学校にも通えていない。彼女はこの状況を息子にどう説明すればよいか分からず、涙を流すこともある。

憲法裁判所は、この企業が労働者のキャンプにおいて、衛生施設、電気、水道、医療、教育サービスを提供していなかったことを認めている。クリスティアン(Cristian)は、野山で用を足した帰りに蛇に噛まれ右足を失った。公立病院で治療を受けるまでに4日間待たされ、金属プレートを入れる手術を受けた後、企業は退院直後にすぐ戻るよう強制した。彼は「最も助けが必要なときに、企業は私を無視し、背を向けた」と語っている。

フルカワによる不正義と奴隷制廃止を訴える団体によると、この1年で告発者のうち9人が、判決の賠償金を待つ間に亡くなった。各人は1万ドルを受け取るはずであった。Ecuavisaの取材班はフルカワの代表者を訪ね、サントドミンゴ・デ・ロス・アチラス(Santo Domingo de los Tsáchilas)の事務所を訪問し、ウェブサイトに記載の電話番号にも連絡したが、返答はなかった。別の報道では、代表者は十分な資金がないとして、企業側は年間1,000ドルずつの支払いを98年間にわたって行うという長期の補償案を示していると述べている。この異例に長い支払計画は被害者側から「誠意のないもの」と強く批判されている。

被害者たちは「この土地を私たちに渡してほしい。私たちはそれを耕すことができる」と訴えている。元労働者たちはプランテーションの入り口を離れない。何十年も権利のない労働を強いられた後、判決によって自分たちが被害者として認められたことが実際に履行されることを求めているのだ。いかなる当局も彼らを訪問しておらず、少なくとも彼らの闘いを知るトラック運転手たちだけが支援している。

#古川拓殖 #奴隷制 #FurukawaNuncaMás #OCHA

 

参考資料:

1. Ecuador: Las víctimas de formas contemporáneas de esclavitud quedan en el limbo debido a la inacción del Estado, según expertos de la ONU

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