2025年9月29日(月)、ボリビアのアマゾン地域、東部、高地の先住民女性たちは、毎年何百万ヘクタールもの森林を破壊する森林火災に反対するデモをラパスで主導した。これらの森林は「先住民族の大きな家」と呼ばれている。また、違法な採掘活動などの脅威にも反対の声を上げた。デモはラパス(La Paz)歴史地区の主要な通りを行進し、高地と低地の先住民が参加した。サンタクルス(Santa Cruz)県東部チキタン(Chiquitan)地域から来た先住民女性組織オルミチ(Organización Regional de Mujeres Indígenas Chiquitanas:Ormich)の会長ローザ・パチュリ(Rosa Pachurí)も参加した。参加者たちは、森林生態系の持続可能な管理を規制する「森林およびその他の生活システムに関する法律(Ley de Bosques y Otros Sistemas de Vida)」案の承認も求めた。
「再び私たちの領土が燃やされている。私たちの大きな家を燃やされているのだ。だからこそ、私たちはここに来て声を上げている」とパチュリは述べた。チキタン地域はチャコとアマゾンの間に位置する移行地帯であり、乾燥林が広がるとともに、象徴的なイエズス会のミッションが残る場所である。過去6年間で最も森林火災の被害が大きかった地域の一つでもある。
パチュリは、数週間にわたり燃え続けているノエル・ケンプフ・メルカド国立公園(Parque Noel Kempff Mercado)にも言及した。これはサンタクルス県とベニ(Beni)県にまたがる150万ヘクタールの保護区域であり、2000年に世界遺産に登録されている。「この地域はボリビア全体のものであり、私たちは心配している。私たちの大きな家が燃やされており、人間として私たち自身が燃やされてしまうのも時間の問題だ」と指導者は嘆いた。
参加者たちは「森林およびその他の生活システムに関する法律案」の承認も求めた。この法律案は先住民、若者、女性、農民組織との地域会議で取りまとめられた提案を含み、森林生態系の持続可能な管理と利用を規制するものである。パチュリによれば、動員された各セクターはこの法律の承認を望んでおり、森林火災、採掘、資源の過剰採取、森林破壊を先住民の領域で減らしたいと考えている。
ノエル・ケンプフ・メルカド国立公園における大規模森林火災
サンタクルス県では火災が止まらない。2025年9月29日(月)、県政府は県内10の自治体で19件の森林火災が発生していると発表した。これらの火災は地域の自然の宝であるノエル・ケンプフ・メルカド国立公園にも及んでおり、空中および地上からの消火活動が展開されているものの、火はなおも広がっている。特に、サン・ホセ・デ・チキトスは最も被害が大きく、3件の活発な火災に加え、1日の午前中に249件もの熱源が観測された。他の自治体では以下のように火災が報告されている:
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アセンシオン・デ・グアラヨス(Ascensión de Guarayos):3件
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エル・カルメン・リベロ・トーレス(El Carmen Rivero Tórrez):2件
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コンセプシオン(Concepción):3件
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ポルタチュエロ(Portachuelo):1件
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サン・アントニオ・デ・ロメリオ(San Antonio de Lomerío):1件
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サン・イグナシオ(San Ignacio):1件
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サン・ファン(San Juan):2件
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サン・マティアス(San Matías):2件
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ウルビチャ(Urubichá):1件
参考資料:
1. Mujeres indígenas lideran una movilización contra los incendios forestales en Bolivia
2. Incendio arrasa 80 mil hectáreas en el Parque Noel Kempff; guardaparques denuncian abandono estatal pese a fallo del Tribunal Agroambiental
3. Gobernación reporta 19 incendios forestales; el fuego golpea al parque Noel Kempff
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