エクアドル:フェルミン・ワチャパ、シュアルの大地から国際チェスの舞台へ

モロナ・サンティアゴ県リモン・インダンサ(Limón Indanza)郡にあるワリンスおよびヤウィ(Warints y Yawi)のコミュニティ出身の少年チェス選手、フェルミン・ワチャパ(Fermín Wachapa)が、ブラジル・フロリアノーポリスで2025年8月30日から9月5日まで開催されている「パンアメリカン・スクール・チェス選手権」に出場している。

彼は、ローウェル社(Lowell)が推進するスポーツ振興プロジェクト「ウォリンツァ・デポルテ(Warintza Deporte)」に所属するチェススクールの一員であり、今回が初の国際大会出場となる。フェルミンは、エクアドル代表として、そして何よりも自らのコミュニティのルーツへの誇りを胸に、競技に臨んでいる。

主な戦績は以下の通りである:

  • U8部門 ブリッツ(早指し)チェス:県大会優勝

  • IRT(国際レーティングトーナメント)マカス2025 プレ全国大会:優勝

 

フェルミンのデビュー戦の結果は申し分なかった。彼の努力と献身は結果に表れており、ブリッツ(早指し)部門で第7位、ラピッド(速戦)部門で第9位という成績を収め、初の国際メダルを獲得する快挙を成し遂げた。

この挑戦には、彼のコーチであるエクトル・アポダカ(Héctor Apodaca)も同行しており、彼のトレーニングと戦略面における重要な支援者となっている。現在も共にブラジルで戦っている。

フェルミン・ワチャパの今回の参加は、エクアドルの農村部や先住民コミュニティにおけるチェスの普及と発展を象徴する出来事であり、また辺境地域におけるスポーツ教育プログラムの有効性を示す具体的な成果でもある。

大会は9月5日まで続く予定であり、フェルミンの一手一手が、彼の規律、情熱、そして故郷への愛を体現している。彼の成功は、他のシュアルの子どもたちにとっての希望となり、また才能と努力があれば、地域の枠を超えて世界で輝けることを証明している。

#Shuar 

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