キューバ:政府、米国発「クバ・プリメロ」によるテロ活動を摘発

キューバ政府は、これまでに「クバ・プリメロ(CUBA PRIMERO)」という組織が実行してきたテロ行為の証拠を明らかにした。この組織は、憲法秩序の転覆、経済への打撃、そして国内での極端な暴力の扇動を目的として活動しているとされる。

 

キューバ国営テレビの主要ニュース番組および複数の報道機関が今週金曜日に提示した映像資料において、「クバ・プリメロ」という組織の活動に関する決定的な証拠が明らかにされた。この組織は、米国に拠点を置くアルマンド・ラブラドル・コロ(Armando Labrador Coro)という人物によって指導されており、政治運動を装いながら、島内での破壊活動およびテロ行為を行っているとして名指しされた。

調査によれば、このグループは表向きは政治運動として活動しているが、実際には国内の民間機関や戦略的施設に対する暴力行為を推進している。映像資料には、「クバ・プリメロ」が病院、学校、保育園、エネルギーインフラといった重要施設を標的に攻撃を行うため、個人を勧誘・訓練してきたことを示す証言や証拠が含まれていた。

 

さらに、カルロス・エルネスト・ディアス・ゴンサレス(Carlos Ernesto Díaz González、別名クティボ・ディシデンテ〈Ktivo Disidente〉)およびミゲル・ゴメス・バルトゥロ(Miguel Gómez Bártulo、別名ミキ・テロリ〈Miki Terrori〉)といった人物も、キューバに対する過激な行為の思想的あるいは実行的な首謀者として告発されている。

この組織の作戦手法は、キューバ人に暴力行為の実行と引き換えに金銭的報酬を提示し、デジタル・プラットフォームを通じて攻撃を綿密に計画、さらにユーチューバーを利用してプロパガンダを拡散し、協力者を勧誘するというものである。シエンフエゴス県では、ヨエニス・オロ(Yoennys Oro)および同組織に勧誘された他の者たちが当局に逮捕され、国外で計画された破壊工作について自白している。

現在、暴力行為を実行した加害者たちはキューバ国内で司法手続きを受けているが、その資金提供者および首謀者らは、米国領内で自由に活動を続けている。アルマンド・ラブラドル・コロは、これらの作戦における主要な資金源とされており、社会の分断を狙う憎悪と暴力の言説を積極的に拡散している。

 

「My Cosmetic Surgery」などの企業や、首謀者が所有する不動産は、キューバにおける暴力行為の推進に利用されている。また、前科のあるカルロス・エルネスト・ディアスのような人物との連携に加え、ラブラドルは、キューバの実情を歪めて発信することに特化したユーチューバーたちに資金提供を行っている。

映像ではさらに、テロ行為の実行に向けたキューバ人の勧誘にとどまらず、対キューバ憎悪キャンペーンがデジタル・プラットフォーム上で計画・実施されている実態が強調されている。そして、彼らの主要な目的は、国内に混乱と不安定を引き起こし、キューバ政府の転覆を図ることにあると明言されている。

これらの人物は、米国による武力侵攻を主張する過激派グループとつながりを持ち、さらに米国国務長官マルコ・ルビオ(Marco Rubio)らとの関係も維持しており、キューバ国内での転覆活動における政治的勢力との共謀体制が浮き彫りとなっている。

これらの証拠の提示は、キューバに対するテロ行為に関与する個人および団体の公式リスト更新の一環として行われたものであり、「クバ・プリメロ」は国際的なネットワークと具体的な暴力計画の存在により、最も危険な組織のひとつとして特定されている。

 

「クバ・プリメロ」の理念

「クバ・プリメロ」プラットフォームにはその理念が記載されている:

 

「キューバはすべての人の母であり、私たちはその子どもである。まさにその母のために、私たちは団結して進まねばならない」

 

基本理念:

「クバ・プリメロ」プラットフォームは、キューバ国内外の反体制派グループによる協働プロジェクトであり、連携を基盤とした取り組みである。本プラットフォームは、政治的意識に基づいた個人および集団による非暴力的行動を促進することで、民主主義的闘争の広がりを目指している。

「クバ・プリメロ」は、ホセ・マルティ(José Martí)の自由主義的政治理念、ならびに真のキューバ人英雄たちによる人道主義的思想を擁護する。擁護する原則には、すべてのキューバ国民の平等な権利、個人の思考の尊重、表現の自由、結社の自由、民間経営の奨励と成長、そして起業における法的安全保障の擁護が含まれる。また、国外在住のキューバ人に対して市民権およびその権利の完全な回復をプログラムに盛り込んでいる。

「クバ・プリメロ」は、反体制派グループ間の関係強化、プロジェクトの連携、体制に対する行動の展開を通じて、新たなキューバにおける民主主義的な理念と計画を広めることを目指している。思想的な条件づけは行わない。なぜなら、多様な思想こそが民主主義の根幹であり、個人および集団の見解の尊重が基本原則だからである。

「キューバを最優先にしなければならない!」
キューバの独立系ジャーナリスト、カミラ・アコスタ(Camila Acosta)がこう述べたように、「もしあなたが独裁政権と何か一点でも一致しているなら、自己分析すべきだ」

 

参考資料:

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