エクアドル:ルイサ・ゴンサレスはブラックウォーターのエクアドル進出を拒否する

(Photo:Prensa Latina)

大統領候補である市民革命党のルイサ・ゴンサレス(Luisa González)は、アメリカの民間軍事会社ブラックウォーター(Blackwater)のエクアドル進出に対して異議を唱えた。ゴンサレスはラジオインタビューを通じて同社がエクアドル政府に安全保障のアドバイスを提供するために来ることについて「そのお金は、エクアドルを知らない傭兵に払うのではなく、警察と軍の装備を整えるために使うべきある」と強調した。

このコメントは先月、再選を目指すダニエル・ノボア(Daniel Noboa)大統領によって発表さえたエリック・プリンス(Erik Prince)によって設立されたブラックウォーター社との提携を背景とする。この提携はエクアドルで深刻な治安の問題に直面している状況の中でなされた。

エクアドルの国防大臣ジャン・カルロ・ロフレド(Gian Carlo Loffredo)は4月1週目に同社のメンバーがエクアドルに到着したことを報告している。ロフレド大臣は彼らと「最初の作業セッション」を開始し、まずはアドバイスとトレーニングに焦点を当てることを述べた。しかし、大臣はプリンスとの協力が「必ずしもその二つの分野に限らない」ことを強調しており、軍事基地の設立や人員配置についても言及した。これには、エクアドル憲法で軍事基地の設置が禁止されているにも関わらず、具体的な計画が含まれている可能性がある。

現時点では、エクアドル当局はプリンスとの契約内容について詳細を明らかにしていないが、プリンスは過去に行った活動により論争を呼んだ人物として知られている。

ブラックウォーターは、イラクとアフガニスタンの戦争でアメリカ軍の下請けとして活動し、その過程で過剰な武力行使やその他の物議を醸す問題に直面したことで、世界的に知られるようになった。具体的には同社の傭兵たちは、イラクで民間人を多数殺傷したことで知られている。

 

このような謂くがあるにも関わらず、政府は4月13日の決選投票を前に、エリック・プリンス(Erik Prince)が立ち合いのもと、麻薬ギャングに対する作戦を実施した。この作戦は、警察と軍の650人の隊員が参加し、住居や麻薬依存症のリハビリ施設を家宅捜索したものである。これはエクアドル最大の都市グアヤキルの警察署長パブロ・ダビラ(Pablo Davila)によると施設の住民が他人を脅して金銭を強要していたことを背景とする。

作戦の映像では、元ネイビーシールのプリンスが、防衛大臣ジャン・カルロ・ロフレドと内務大臣ジョン・ライムバーグ(John Reimberg)と共に装甲車で移動している姿が映っていた。「セキュリティブロック」と呼ばれる警察、軍隊、プリンスが組織する部隊は「すでに現場で麻薬テロリズムと戦って」おり、一方プリンスは「私たちはギャングとの戦いを助け、政府が法と秩序、平和、繁栄を回復するためのツールを提供するためにここにいる」とSNSを通じ語っている。

https://twitter.com/DefensaEc/status/1908681249780019558

 

プリンスは、バグダッドでの虐殺事件に関与した後、同社は「アカデミー(Academi)」という名前に改名され、アメリカのドナルド・トランプ(Donald Trump)元大統領とも近しい関係にあり、違法移民の大規模追放に協力を提供したことがある。

エクアドルは、公式のデータによると世界のコカインの73%が通過する国であり、数年前まではコロンビアとペルーの間に位置する平穏なオアシスとされていた。急増する麻薬暴力に直面して、ノボア大統領は2024年に国内武力衝突を宣言し、それ以来軍を街中に配備している。2023年には人口10万人あたり47件の殺人という記録的な数字を記録したが、2024年には38件に減少した。今年は、1月と2月だけで1,500件以上の殺人が発生し、最近の歴史の中で最も暴力的な年のスタートとなっている。

#エクアドル大統領選2025 #LuisaGonzales    #DanielNoboa

 

参考資料:

1. Candidata González rechaza arribo de Blackwater a Ecuador
2. Ecuador mounts anti-drug op overseen by Blackwater founder

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