エクアドル大統領選2025:IPSOS、Informe Confidencialによる世論調査

(Photo:France 24)

IPSOSの世論調査

2025年1月28日午後に発表されたIPSOS社による最後の世論調査によると、2月9日に予定されているエクアドル大統領選(2025-2029年)を目指す総選挙の第一回投票で、ダニエル・ノボア(Daniel Noboa)大統領が勝利する可能性が初めて示された。今回の調査は2025年1月20日から24日まで、つまり大統領選討論会の翌日からに行われた。この世論調査の誤差は±2.2%で、エクアドル在住の16歳以上の男女2,000人、あらゆる社会経済レベルの人々を対象としている。

他の世論調査では、ノボアとゴンサレスが第2ラウンドに進み、2023年の総選挙ですでに行われた対決をやり直す可能性が指摘されていた。しかし一方のIPSOSは第1ラウンドで選挙が決まる可能性を指摘している(Comunicalizaの調査結果もそうなった。詳細はこちらのブログ参照のこと)。

IPSOSの世論調査では、ノボア候補(Acción Democrática Nacional:ADN)が有効票の50%を占め、次いでコレア主義候補であるルイサ・ゴンサレス(Luisa González)候補(Revolución Ciudadana:RC)が34.6%、かなり離れて環境保護主義者のアンドレア・ゴンサレス・ナデル(Andrea González Nader)候補(Partido Sociedad Patriótica:PSP)が5.7%、先住民族指導者のレオニダス・イサ(Leonidas Iza)候補(Pachakutik)が2.6%となっている。

 

エクアドルでは、有効投票数の半数プラス1票を獲得するか、40%の得票率で他を10%ポイントリードすれば、第1ラウンドで大統領選に勝利することができる。

この調査で示された有効票は、調査対象者が表明した投票意向から導き出されたもので、45.3%がノボアに投票すると答えたのに対し、31.3%がゴンサレスに、5.1%がアンドレア・ゴンサレス・ナデルに、2.4%がのレオニダス・イサに、1.9%がセントロ・デモクラティコ(Centro Democrático)のジミー・ハイララ(Jimmy Jairala)に投票すると答えた。一方、空白・無効票は3.2%で、3.1%が「誰にも投票するつもりはない」、2.9%が「未定」と答えている。

インタビューに答えた人の78パーセントが、誰に投票するか完全に決めていると答えたが、22パーセントはまだ決めかねていると答えた。

ノボアのプロフィールは国民の97%に認知されており、2023年の繰り上げ選挙で彼が投票で破ったルイサ・ゴンサレス(93%)を上回っている。以下、レオニダス・イサ(63%)、ジミー・ハイララ(58%)、アンドレア・ゴンサレス(48%)と続く。

回答者は、次期国家元首が持つべき主な特徴として、誠実さ(47%)、犯罪に対する毅然さ(29%)、仕事に対する能力(27%)、汚職に対する姿勢(20%)を挙げている。

 

イプソスの世論調査では、下院議員の推計も詳細に示している。

ADN:41%
RC:27%
PSC(Partido Social Cristiano):3%
パチャクティック:3%
PSP:2%
その他の政党:8%

 

Informe Confidencialの世論調査

同社の世論調査によると、ダニエル・ノボアの全国投票意向は37%、次いでルイサ・ゴンサレスが29%となっている。3位以下の候補者の投票意向とは20ポイント以上の差がある:アンドレア・ゴンサレス6%、ジミー・ジャイララ4%、レオニダス・イザ2%となっている。

一方、同じ世論調査会社による選挙シミュレーション投票では、ノボアが44.6%、ルイサ・ゴンサレスが34.9%を獲得している。Informe Confidencialの世論調査は、1月25日から26日にかけて、16歳以上の住民2,630人を対象に行われた。誤差は±3%である。

以下は12月に発表されたInforme Confidencialの世論調査:

 

エクアドルの2025年総選挙はいわゆる「差し違え(muerte cruzada)」によって国民議会が解散され、ギジェルモ・ラッソの憲法上の任期が終了した2023年の選挙でダニエル・ノボアが勝利した後の、通常の選挙サイクルに対応した投票である。第1回投票で決まらなかった場合、4月13日(日)に決選投票が行われる。

この選挙では、第1ラウンドで最多得票を得た2人の候補者が競い合う。エクアドルでは、選挙人名簿に登録されている18歳から65歳までの国民には投票が義務付けられている。16歳以上18歳未満と65歳以上は任意である。

2月9日には、1,370万人以上のエクアドル国民が投票に呼ばれ、2025年から2029年にかけての国家権力者を選出する。その中には、大統領職と副大統領職、国民議会(国会)を構成する151人の新議員、アンデス議会の5人の代表が含まれる。

世論調査会社は選挙の10日前まで調査結果を公表することができ、その期限は1月30日(木)となる。

#エクアドル大統領選2025

 

参考資料:

1. Estos serían los candidatos más votados en las presidenciales de Ecuador, según encuesta de Ipsos
2. Una encuesta abre la puerta a que Noboa gane en primera vuelta las elecciones de Ecuador
3. Según Informe Confidencial, Noboa y González alcanzan empate técnico

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