(Photo:Cortesía/ MinCultura)
2025年2月9日、プトゥマヨにおける先住民族ナサのリーダー、レオナイロ・サミル・モンテロ・パス(Leonairo Samir Montero Paz)の暗殺は今年に入ってから既に22人の社会的リーダーが殺害されたことを意味する。彼はプエルト・アシス、プトゥマヨのケウェス・タタ・ワラ(Kwe’sx Tata Wala)コミュニティの長である社会的リーダーだった。モンテロ・パスは地域社会の権利擁護に取り組んでいた。
2月9日の午後6時30分頃にプエルト・アシスのサンタ・アナ近郊のプラナダス村で銃での暗殺は、研究開発と平和のための研究所(Instituto de Estudios para el Desarrollo y la Paz:Indepaz)により告発され、同団体はソーシャルメディアを通じてこの殺害を非難し、国全体で増加する社会的リーダーの殺害数に加えられた。
🔴 #22LíderesAsesinados
— INDEPAZ (@Indepaz) February 11, 2025
👥 Leonairo Samir Montero Paz
📆 Fecha: 09/02/25
📍 Lugar: Puerto Asís – Putumayo
➡️Leonairo Samir Montero Paz era un reconocido líder social indígena Nasa, gobernador del cabildo Kwe’sx Tata Wala, del municipio de Puerto Asís, Putumayo. pic.twitter.com/XOGAIKqiYW
非公式情報によると襲撃はリーダーが農場を離れるときに起こった。目撃者によると、男がその周辺をうろついており、リーダーとそのパートナーに向かって発砲したという。リーダーのパートナーも負傷し、救急車で医療センターに運ばれたが、容態は安定しているという。これまでのところ、どの武装グループも犯行声明を出しておらず、プトゥマヨの先住民や農民のコミュニティは不安と恐怖に包まれている。この殺害により3人の子供が父親を失い、この地域における武力紛争の激化に警鐘を鳴らしている。
先住民コミュニティや社会団体は、政府に対して、リーダーたちの保護を確保し、農村地域の基本的な権利を守るための具体的な行動を緊急に求めている。「国防省、内務省、環境省、平和調停官の事務所、および被害者支援部門が、プトゥマヨのコミュニティに対して決定的かつ効率的に保護と支援政策を実施する必要がある」と、影響を受けたコミュニティの代表者たちは述べている。
バホ・プトゥマヨ(Bajo Putumayo)では、コカの価格が下落し、多くの農民が収穫物を保管することを余儀なくされた数年間の後、コカ栽培の好景気が続いている。また、Comandos de la Frontera(第二マルケタリアから分離した)とカラルカ指揮下の反乱との間で衝突が発生している。このような背景の中で、このような暗殺事件が発生した。
Defensoría del Puebloはコロンビアの先住民族コミュニティや労働者階級の権利を守るリーダーたちに対する増大するリスクのシナリオについてAlertas Tempranas 019/23を通じて警告していた。彼らが強調するのは「武装グループによる規範の押し付けやその他の形態の社会的コントロールが、住民の権利侵害の常続的なリスクを意味する」ということだ。
プトゥマヨ地域では武装組織Comandos de la Frontera(CDF)やFrente Carolina Ramírez、ボリバリアン軍の国家調整委員会の一部、Bloquesと前線(EMBF)の上級司令部、Raúl Reyes前線、その他の地域集団、さらには陸軍第六師団(Sexta División del Ejército Nacional de Colombia)などが地域社会とそのリーダーに対して恒常的な暴力を引き起こしている。社会運動の安全を保証するための努力にもかかわらず、これらのグループの存在と活動により、コロンビアでの被害者数は増加し続けている。
Comandos de la Frontera:
2017年に出現したコロンビアの犯罪組織。この組織は、旧コロンビア革命軍(Fuerzas Armadas Revolucionarias de Colombia:FARC)の第32および第48前線からの反乱分子と、2006年にコロンビア連合自衛軍(Autodefensas Unidas de Colombia:AUC)の非武装化に伴って誕生した犯罪組織「Constru」のメンバーとの連合によって形成された。なお、AUCはコロンビア内戦中に活動していた右派の民兵組織で、主に左翼ゲリラ組織であるFARCやELNと戦うために結成されていた。麻薬取引に従事している同グループはコカ栽培地を支配し、コカインやマリファナの出荷をエクアドルやブラジルの出発地点まで監督している。支配を維持し、ライバルと対抗するために、グループは違法な道路封鎖、社会的リーダーの標的暗殺、夜間外出禁止令、住民に対する一般的な脅迫などの厳格な社会措置を強制している。
Frente Carolina Ramírez:
元FARC-EP(コロンビア革命軍)の反乱グループの一つで、中央総司令部(Estado Mayor Central)に属している。この前線は、2018年にカケタ県からプトゥマヨ県に進出し、その後、プトゥマヨ県、カケタ県、アマゾナス県、カウカ県、ナリーニョ県で活動している。Frente Carolina Ramírezもコカインや大麻の生産・密輸に関与しており、地域社会のリーダーや農民を脅迫・暗殺することで支配を強めている。この前線は、元FARCのメンバーで構成されており、ダニロ・アルビス(Danilo Alvizú)が指揮を執っている。彼らは、強制徴募や違法な道路封鎖、夜間外出禁止令などの厳格な社会措置を取っている。
陸軍第六師団:
コロンビア南部で活動する陸軍の主な部隊でカケタ県のフロレンシア(Florencia)に本部を構える。この舞台はアマソナス、カケタ、カウカ、プトゥマヨの各県を担当している。この部隊のミッションは主に麻薬取引やその他の犯罪活動を阻止することにある。また、地域社会の安全を確保し、市民の信頼を高めることを目指すことになっている。
コロンビアの検察庁は、2016年1月から2024年12月までの期間において、社会的リーダーおよび人権擁護者に対する1,372件の殺人事件を報告した。人権擁護者に対する犯罪の調査および司法手続きに関する報告書の公開プレゼンテーションにおいて、コロンビアの検察総長ルス・アドリアナ・カマルゴ(Luz Adriana Camargo)は、同国が「人権擁護者にとって世界で最も危険な国」になったことを強調し、これを「壊滅的」と評した。
「コロンビアの民主主義にとって否定できない重要性があるにもかかわらず、社会的リーダーおよび人権擁護者の現状は非常に深刻である。率直に言って、コロンビアは人権擁護にとって最も危険な国である」と、カマルゴ検察総長は先週のイベントで述べるとともに「2024年5月 (…) 2023年に28か国で300人の人権擁護者が殺害された。そのうち142人がコロンビアの人権擁護者であり、ほぼ半数を占めている」と付け加えた。
カマルゴ検察総長はさらに、検察庁が把握している1,372件の殺人事件の被害者数について説明し、これらの事件が全て優先的に扱われたものであることを強調した。これらの数値は国連(ONU)のデータを基にしているという。Defensoría del Puebloはこの統計問題に取り組んでおり、両セクターを含む方法論を実施している。
また、国家副検事総長のヒルベルト・ハビエル・ゲレロ・ディアス(Gilberto Javier Guerrero Díaz)は、最も犠牲者が多いのは農村部に住む人々だと強調した。コロンビアにおける人権擁護者に対する殺人の52%が、カウカ県、アンティオキア県、バジェ・デル・カウカ県、ナリニョ県、およびノルテ・デ・サンタンデール県の5つの県に集中している。
2025年1月はカタトゥンボ地域で暴力の数値が上昇した。元FARC-EPの反乱分子、国民解放軍(ELN)および東部で活動する麻薬武装集団の間での武力衝突の増加が原因となっている。この状況は、52,000人以上の強制移住、32,000人の封鎖、および少なくとも52人の犠牲者を伴う不安なデータを生み出している。
社会的リーダー以外にも和平協定を署名した人物が殺害されている。2025年に入ってから既に10人が殺害されている。
🔴 #FirmanteDelAcuerdoAsesinado
— INDEPAZ (@Indepaz) February 13, 2025
👥 Nombre: Jhon Mario Chantre Banguero
📆 Fecha:12/02/25
📍 Lugar: Corinto, Cauca
➡️Jhon Mario Chantre Banguero era firmante del acuerdo de paz de 2016, quien actualmente realizaba su proceso de reincorporación en el departamento del Cauca. pic.twitter.com/hgB1VOHB52
参考資料:
1. Suman 22 líderes sociales asesinados en Colombia en lo que va de 2025
2. Colombia registra 22 líderes sociales asesinados en 2025
3. Fiscalía de Colombia califica de “catastrófica” la defensa de los DD. HH. en el país
4. Comandos de la Frontera
5. MASACRES EN COLOMBIA DURANTE EL 2020, 2021, 2022, 2023, 2024 Y 2025
6. ASESINADO LÍDER INDÍGENA NASA DEL CABILDO TATA WALA EN PUTUMAYO
7. Asesinan a líder indígena en Puerto Asís, Putumayo
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