エクアドルのダニエル・ノボア（Daniel Noboa）大統領は、チャビスタ政権に制裁が課された場合、1日最大25万バレルの原油をベネズエラから原油を購入している国々に対し提供する用意があると発表した。制裁は、ニコラス・マドゥロ（Nicolás Maduro）の独裁政権への資金提供を阻止することを目的としている。ノボアは「抑圧に苦しむ人々を救うために、独裁政権への資金提供を断ち切る」と述べてはいるものの、ベネズエラの代替国としてのエクアドルをアピールすることでベネズエラの石油購入者に対する代替供給源としての地位を確立しようと言う目論見がある。この提案はドナルド・トランプ（Donald Trump）政権下のアメリカがベネズエラからの原油購入を停止することを検討している時期に行われたものである。なおエクアドルは2024年に1日あたり47万5千バレルの原油を生産し、その約72%を輸出している。
ノボアの声明は、エクアドルの首都キトで行われた記者会見で発表された。この会見には、ベネズエラでもう一人の大統領として知られるエドムンド・ゴンザレス・ウルティア（Edmundo González Urrutia）も同席しており、ノボアは彼に国家功労勲章を授与した。ノボアは、昨年のベネズエラ選挙後にマドゥロが新たな任期を開始することを受けて、反チャベス派であるゴンザレス・ウルティアが選挙の勝者として最初に認めている。ノボアは、ゴンザレス・ウルティアが「民主主義を回復し、独裁の暗黒勢力を打倒するための強固で決意に満ちた支援を見つけるだろう」と述べるとともに、「非難するだけでなく、行動しなければならない。民主主義を脅かす者たちと同じように強力に行動する必要がある」とノボアは述べている。一方、ベネズエラの指導者は、自国が「これらの独裁的な脅威がラテンアメリカの安定に対してもたらすリスクの痛ましい例である」と表現している。
1月28日の会談でダニエル・ノボア大統領と野党指導者エドムンド・ゴンザレスは3つの合意に達している。そのうちの一つがのベネズエラの顧客に石油を販売するということである。残すふたつはトレン・デ・アラグアをテロリスト集団として宣言すること、そして、データの共有や麻薬取引、違法採掘、人身売買との戦いに関するものである。
ベネズエラ起源の国際犯罪組織トレン・デ・アラグア（Tren de Aragua）をテロリスト集団として宣言することは、エクアドルの戦略情報センターによって提出された報告書に基づいている。トレン・デ・アラグアは、コロンビア、ペルー、チリに恒久的な細胞を持つ犯罪組織であり、その犯罪活動はブラジル、エクアドル、ボリビアにも広がっているとInSight Crime財団は述べている。約1年前、米国はトレン・デ・アラグアを国際犯罪組織として分類し、「最近の脅威により」北米のすべての資産と参加を凍結した。ノボアとゴンザレスはまた、麻薬取引や違法採掘などの犯罪収益と戦うための協力協定に署名することにも合意した。
ノボアがトレン・デ・アラグアをテロリスト集団として宣言する決定は、先週の就任式で同様の決定を行ったドナルド・トランプ米大統領の最近の決定と一致している。ノボア政権自身も、2024年初頭にエクアドルで「内部武力紛争」を宣言し、エクアドルで活動する犯罪組織をテロリスト集団として分類した。
火曜日の朝、数千人のベネズエラ人がエクアドル政府宮殿前の独立広場に集まり、ゴンザレス・ウルティアが到着すると歓声を上げた。正午ごろ、ノボアとゴンザレスは政府宮殿のテラスに出て、集まったベネズエラ人の前でベネズエラの旗を掲げた。「7月の大統領選挙での圧倒的な勝利を実現するまで、共に戦い続けよう」とベネズエラの次期大統領は述べた。同氏は「エクアドル政府が7月28日の選挙結果を認めたことに対する明確さと勇気に感謝する」と述べ、また、ウゴ・チャベスの後継者であるニコラス・マドゥロが権力にしがみつき選挙で勝利したのは私だと主張しつづけていると語った。「私は確信している。すぐに、非常にすぐに、合法的で民主的な政府のゲストとしてカラカスで皆さんを迎えることができるだろう。ありがとう、大統領。ありがとう、エクアドル」とゴンザレス・ウルティアは付け加えた。
エクアドルは、アメリカを含む大陸のいくつかの国と同様に、エドムンド・ゴンザレスをベネズエラの次期大統領として認めている。これは、野党が選挙監視団によって承認された選挙結果の84%以上を示し、マドゥロに対して2対1の勝利を収めたことを示した後のことである。ベネズエラの選挙管理委員会は、独裁者ニコラス・マドゥロを大統領選挙の勝者として宣言したが、その結果の証拠はまだ提示されていない。
ベネズエラの野党指導者はツアーを続ける予定であり、次の訪問先はペルーとなっている。彼はディナ・ボルアルテ（Dina Boluarte）に迎えられる予定である。また、チリを訪問し、ベネズエラの大統領選挙を公然と不正と呼んだラテンアメリカ唯一の進歩的な指導者であるガブリエル・ボリッチ（Gabriel Boric）と会談することも望んでいる。
Ecuador reafirma su posición como un aliado estratégico en la defensa de la democracia y la libertad en la región.
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— Presidencia Ecuador 🇪🇨 (@Presidencia_Ec) January 28, 2025
#EdmundoGonzález #NicolásMaduro
参考資料：
1. Ecuador ofrecerá su petróleo a socios de Venezuela para frenar el financiamiento a la dictadura de Nicolás Maduro
2. Ecuador vendería petróleo a socios de Venezuela para detener “financiamiento” a Maduro
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