エクアドル:教育大臣、新しい国歌と新カリキュラムを提案

(Photo:Ministerio de Educación Ecuador/flickr)

アレグリア・クレスポ(Alegría Crespo)教育相は、価値観教育は「社会的要求」であるとし新教科「公民」「倫理と誠実」の導入について述べた。またエクアドル国歌の新バージョンについても発表すると示唆した。彼女によると「現代的なエクアドル国歌が誕生するのは、私たちがしばしば受け取る悪いニュースに対する癒しになるだろう」。これは決して思い気ではないとし、「私たちは、子どもたちや青少年を教育するために本省が取っている行動を支持する価値観の賛歌を代表する曲について言及している」とした。

公民は28年間エクアドルの教育カリキュラから姿をけしていた。教育省が発表したこの決定は、国に貢献する責任ある市民の形成を強化することを目的としている。「市民的瞬間(momento cívico)」の時間には月曜日に10分から15分を割り当てられる。幼稚園から高校までの生徒たちは、民主主義の原則から国民的アイデンティティに至るまで、各レベルに合わせた10の主要な公民科目を学ぶことになる。同省によれば、これらの科目は、自己認識、共感、効果的なコミュニケーションといったスキルの発達を促すものであり、帰属意識を強化させる。価値観や愛国的シンボルの尊重のみならず社会情緒教育、金銭教育、交通安全教育も行われる。各期末には、これらのスキルの発揮頻度を記録したマトリックスによって、生徒一人ひとりの進歩が評価される。このような取り組みによって、政府は教育が「単なる知識の伝達ではなく、献身的で責任感のある倫理的な市民の形成」であることを確実にしようとしている。

なお市民的瞬間を含むこれらの教育改革は、公立・私立を問わず、エクアドルのすべての教育機関に適用されることを明らかにしている。教育の一環として以下も義務付けられる:
– エクアドル国歌の斉唱、時には州歌や地方歌の斉唱
– 国旗の掲揚

 

シエラ・アマゾン政権にとって9月2日に始まる新学期は、予想以上の変化があると想定されている。
エクアドルの国歌についてはこちらを参照のこと。

 

参考資料:

1. Ministerio de Educación aclara que el “Himno ecuatoriano moderno” será una canción de valores
2. La Ministra de Educación descarta cambiar el Himno Nacional
3. Regreso a clases 2024: estos son los temas que se impartirán en la materia de Cívica

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