ペルー、エクアドル:両国の生活の質向上のための「リマ2024行動計画」に署名

(Photo: Presidencia de la República del Ecuador / flickr )

7月4日、エクアドルのダニエル・ノボア(Daniel Noboa)大統領とペルーのディナ・ボルアルテ(Dina Boluarte)大統領は、ペルーの首都リマで治安の悪化、貧困、失業といった共通の問題解決に向けた第15回二国間閣僚会議に参加した。同会議では開発や社会的包摂、貿易促進、観光、投資についても話し合われた。

ボルアルテはスピーチの中で、エクアドルとの鉱業・エネルギー分野での協力や協定の可能性について、環境管理をおろそかにすることなく検討し話し合う良い機会となったと述べている。

ペルーとエクアドルの二国間内閣は2007年に設立され、「二国間の最高レベルでの対話と政治外交調整のメカニズムである」とペルー政府は強調している。会議の最後に、両首脳は「リマ行動計画2024(Plan de Acción Lima 2024)」に署名している。この文書には、二国間関係を強化し、国境両側の住民の生活の質を向上させるための49項目(社会、文化、協力、生産、商業、投資、観光、環境、エネルギー、鉱業問題、国境、インフラ、連結性、国民の権利、包括的な安全保障、防衛など)が記載されている。

 

エクアドルのダニエル・ノボアは、組織犯罪との闘いの多くがペルーの法執行機関の協力に依存していることを認め、「共通の脅威」に立ち向かい続けるよう相手国に呼びかけるとともに、同日午後、リマ市長ラファエル・ロペス・アリアガ(Rafael López Aleaga)を訪問し、市の鍵を受け取るとともに、リマの著名なゲストとして宣言された。その後、エクアドル大統領は、マチュピチュへの列車のコンセッショナーであるペルー鉄道会社の代表者と会談している。

 

 

リマ行動計画2024

第16回ペルー・エクアドル近隣委員会会議の枠組みにおいて、ハビエル・ゴンサレス・オラエチャ・フランコ(Javier González-Olaechea)外務大臣とガブリエラ・ソンマフェルド(Gabriela Sommerfeld)外務大臣は、2024年6月21日、両国間の活動を継続するための新たなロードマップを採択する「リマ2024行動計画」を承認している。これは2024年から2025年における二国間コミットメント(目標、協力プロジェクト)などが書かれている。

締結された49の約束にはの中には、エル・オロ – トゥンベス(El Oro-Tumbes)、サモラ・チンチペ – カハマルカ(Zamora Chinchipe- Cajamarca)、ロハ – ピウラ(Loja-Piura)国境委員会の強化、サルミージャ運河の管理とその水域利用のための二国間常設委員会の活動継続も含まれている。また、遠隔医療サービスの二国間相互接続のための技術インフラの導入、プヤンゴ・トゥンベス流域の統合水資源管理委員会の設置、国境地帯における国際組織犯罪に対する協調作戦の実施なども記載されている。

2024年6月21日開催の近隣委員会の議事録は、以下のリンクから参照できる: https://www.gob.pe/es/i/5680893

 

参考資料:

1. Daniel Noboa firma el Plan de Acción Lima 2024 para mejorar la calidad de vida en la frontera con Perú
2. El Perú y Ecuador aprueban Plan de Acción de Lima 2024 que establece 49 compromisos binacionales

 

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