エクアドル:野生動物ボアコンストリクターと銃器所持で実刑判決

(Photo:Federico Carranza / frickr)

4月11日、ウラジミールG (Vladimir G)は、野生生物に対する犯罪および銃器の無許可所持の加害者としての責任が証明され、1年6ヶ月の禁固刑を言い渡された。パロラ州の多能司法ユニットの裁判官は、判決文の中で、基本統一給与7人分(3,220米ドル)の罰金の支払いも命じている。

直接公判の審理において、パロラ州多能性検事局の局長は、ソーシャルネットワーク上でサンガイ教区にある「ヌエボ・アムンダロ(Nuevo Amundalo)」という宿で観光客がボアコンストリクター(マタカバジョ、matacaballo)を観察できると宣伝されていたとし、この情報をもとに、2024年2月7日午後、国家警察の捜査官と環境省の職員が、現在刑が確定している人物が所有するその場所に行き、その存在を確認したという。

その土地にあった2つの部屋から2丁の銃器が押収されるとともに、ボアコンストリクターもまた木造建築物の中から発見された。検察側は環境省の生物学専門家の証言を提出し、押収された動物はボアコンストリクターであり、檻の中にいたため餌が不十分で、さらに怪我まで負っていたことを指摘している。公聴会には、銃器の鑑定を行った法医学専門家も出席し、銃器は射撃に適していると結論づけた。

ウラジミールGは銃器の所持も許可されていない。これはパスタサ武器管理センターからの証明書、野生生物の所持に関する行政行為の開始を通知する環境省からの文書、押収された銃器の保管チェーンなどからわかっている。

野生動植物に対する犯罪を1年以上3年以下の懲役で処罰する包括的有機刑法(COIP)第247条第1項に基づき、また武器の無許可所持・携帯の犯罪を6カ月以上1年以下の懲役で類型化し処罰する同法律第360条第1項と実質的に競合する犯罪に基づき、ウラジミールG.は判決を受けた。彼は最初の犯罪で1年、2番目の犯罪で6ヶ月の禁固刑を言い渡された。COIP第20条(犯罪の実質的併合)に従い、刑期は累積された。

 

ボアコンストリクター

ボアコンストリクターは大きなヘビで、たいていは茶色、灰色、クリーム色をしている。完全に成長するとその体重は100ポンド、体長は13フィートにもなる。彼らは単独で生活するのが好きで寿命は30年程度だ。夜間に狩りをし、主に中南米の熱帯気候に生息している。爬虫類の中で最も特徴的な模様を持っている。体は褐色、黄色、赤色、緑色で、信じられないような楕円形、菱形、円形の模様がある。

ボア・コンストリクターには、生息地によって7つの亜種がある:
アマラル・ボア:ブラジル、ボリビア、パラグアイに生息
レッドテールボア:南アメリカ全域に生息。
ペルー尾長ボア: 主にペルー北部に生息。
エクアドルボア:エクアドルに生息。
アルゼンチンボア:アルゼンチンとパラグアイに生息
オートンのボア: 南米全域に生息
パール島ボア: パナマ沖のパール諸島に生息

 

ボアコンストリクターは、一般的に熱帯雨林や熱帯環境に住む。暑くて湿った熱帯雨林を好むがその一方、半砂漠地帯に住むことも知られている。好んで住む場所は、川や湖そばで、泳ぎが得意だ。ボアコンストリクターの生息地は、海岸沖に浮かぶ島々を含め、中南米全域で見つけることができる。アメリカ領ヴァージン諸島では野生での繁殖も始まっている。

ボアコンストリクターが他のヘビと違うのは、その狩り方にある。毒を持たないため、体を使って獲物を狩るしかない。獲物が逃げられないように体を巻きつけて狩りをする。夜間に狩りをすることで、獲物をこっそり捕らえることができる。ネズミ、鳥、サル、野生のブタをも捉える。満腹になると何週間も食事をしないこともある。代謝が遅いため食べ物を消化するのに4~6日かかることもある。

ボアは4月から8月の乾季に繁殖を始める。ボアコンストリクターは、胎内で卵をふ化させて出産する卵胎生として知られている。メスは生命を宿してから約100~120日後に出産する。最大60匹の仔ヘビを産む。ボアコンストリクターはその皮を目的に密猟者などから狙われることが多く保護動物に分類されているものもいる。

 

参考資料:

1. Sentenciado por tenencia de fauna silvestre y de armas de fuego
2. Boa Constrictor
3. What is a Boa Constrictor?

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