キューバ:第78回総会で国連人権理事会のメンバーに選出される

(Photo:LuisCarlos Díaz/ Flickr)

第78回総会でキューバは国連人権理事会(2024-2026年)のメンバーに選出された。キューバが理事国となるのは6回目のこと。任期は3年で、2期連続務めることができる。前回は2021年から2023年の任期で選出されていた。その前は2006年の設立から2009年まで、その後は2009年から2012年、2014年から2016年、2017年から2019年に委員として務めていた。

 

世界の人権の保護と促進に責任を負う47カ国で構成される人権理事会のメンバーは国連総会の146の加盟国による無記名の直接投票によって選ばれる。スイスのジュネーブに本部を置く人権理事会の委員にキューバはこの地域で最も多くの票を獲得し選ばれた。キューバ外務省(Minrex)によれば、これはキューバがすべての人々のためのすべての人権の享受において大きく前進していることを国際社会が認めたことになるという。キューバは人権理事会の創設メンバーであり、この分野における国際協力の長い歴史を、敬意に満ちた率直で開かれた対話の上に築いてきたことを示すものである、と同情報は付け加えた。

今回の選挙は、発展途上国の利益を擁護し、公正で公平な国際秩序を達成するために、多くの途上国が参加する国連の77ヶ国グループ(G77※)および中国の臨時議長国である現在と重なり、特別な意味を持つという。

 

この結果は、多国間主義と国連憲章の擁護に対するキューバの確固たるコミットメントと、客観性、公平性、非選択性の原則を堅持し、すべての人権の促進と保護のための対話と協力の擁護者であるキューバのような発展途上国が、人権理事会のメンバーとして貢献できることを認めたものであり、キューバでは、人権の促進と保護のための法的・制度的枠組みの強化を含む、広範かつ深遠で包括的な法改正のプロセスが行われてきたと外務省は続けた。

https://twitter.com/UN_HRC/status/1711768879712592324

 

米国がキューバに対して課している大量虐殺的で違法な経済・商業・金融封鎖の強化によって引き起こされた困難な経済状況の中で、キューバがこの重要な機関のメンバーに選出されたことは、国民全体の人権に対する最も明白で大規模かつ組織的な侵害を構成するこの政策によって引き起こされた障害に直面するキューバ国民の勇気、自己決定、創造的な抵抗が認められたことでもある、そうキューバは述べた。

 

第78回国連総会に関する他の記事は#UNGA78から。

※G77は1964年に発足。現在グローバル・サウスと呼ばれる途上国や新興国など130以上の国と地域が参加している。

参考資料:

1. Cuba electa miembro del Consejo de Derechos Humanos de la ONU (+Fotos)
2. Cuba es electa para integrar el Consejo de Derechos Humanos de la ONU

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