グアテマラ大統領選2023:決選投票は進歩派ベルナルド・アレバロが勝利する

8月20日(日)グアテマラ大統領選挙の決選投票が行われた。予備結果によると、進歩派のベルナルド・アレバロ(Bernardo Arévalo)が大きくリードしている。投票所の90%が集計された時点で、セミジャ運動(Movimiento Semilla)の候補者は、伝統的な政治階級からの脱却と反汚職を訴えている。

最高選挙裁判所(Supreme Electoral Tribunal)が提供したデータによると、22,949アクタ(全体の92.76%)が集計され、アレバロが2,330,996票(59.34%)、トレスが1,411,285票(35.93%)を獲得している。同じく予備集計による投票率は44.91%で、これが確認されれば第1回投票で記録された60.38%を下回ることになる。

https://twitter.com/BArevalodeLeon/status/1693449081299898375

https://twitter.com/IlTroppoUmano/status/1693434188983095685

 

ライバルのサンドラ・トレス(Sandra Torres)元大統領夫人は、社会民主党として結成されたものの、顕著な保守主義に傾き、現政権の継続を代表する希望の党(Unidad Nacional de la Esperanza:UNE)で35.7%の獲得した。

元外交官で、フアン・ホセ・アレバロ(Juan José Arévalo)前大統領の息子であるアレバロは、どの世論調査でも彼が次のラウンドに進むとは予想されていなかったため、第1ラウンドでは大きなサプライズとなった。彼の勝利が確定すれば、グアテマラの政府は、10年以上にわたって明らかに保守的な幹部が率いてきた後、左寄りの大統領が率いることになる。

 

アレハンドロ・ジャンマッテイ(Alejandro Giammattei)大統領はソーシャルネットワークX(旧ツイッター)への投稿で、グアテマラ国民が「平和的な選挙で、孤立した事件もほとんどなかった」ことを祝福し、「私も@BArevalodeLeon氏を祝福し、結果が正式に出た翌日から#TransitionGTを整然と始めるよう招待状を送る」と付け加えた。

 

トレスとアレバロは、グアテマラ社会が必要とするものについて異なるビジョンを持っている。議会副議長で社会学者、フアン・ホセ・アレバロ元大統領(1945~1951年)の息子である64歳のアレバロは、グアテマラに蔓延する汚職と不処罰との闘いを約束する。67歳のトレスは、保守的で宗教的な価値観をアピールする一方で、社会的援助や基本的な食料バスケットの価格引き下げを提案している。

6月25日に行われた第1回投票の公式結果が認定されるまで2週間以上かかったため、これらの数字が選挙の終わりを告げるとは考えにくい。落選した政党は、裁判所に介入して票数の再調査を命じることに成功した。選挙当局がようやく、決選投票で上位2人の得票率を測定すると認定する準備が整ったとき、司法長官は、セミージャ運動が政党登録のために集めた署名についての調査を発表した。この捜査は現在も続いており、検察当局はアレバロから政党を剥奪する方向で進んでいるようだ。

民意が反映された大統領の誕生となるのか、世界は見守るべきである。

 

 

今回選挙に関するその他の記事はこちらから。

参考資料:

1. Elecciones en Guatemala: el progresista Bernardo Arévalo logra una amplia ventaja y se perfila como presidente, según resultados preliminares
2. Resultados Electorales Preliminares 2023
3. Elecciones Generales de Guatemala 2023, Segunda Vuelta: Resultados en vivo, conteo de votos del TSE, quién va ganando

No Comments

Leave a Comment

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください