エクアドルにおけるNetflixのドラマシリーズ「FUBAR」の爆発的人気と、結果としての人気投票1位獲得について、アーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)はTwitterを通じ「Thanks Ecuador」と投稿している。FUBARは、初放送から2日後にはエクアドルで最も視聴されたシリーズとなっていた。その人気は今も衰退することもなく今も人気ナンバーワンだ。
Thanks Ecuador! https://t.co/pH8NUxtZUl
— Arnold (@Schwarzenegger) May 26, 2023
80年代には「ターミネーター(Terminator)」や「コナン・ザ・バーバリアン(Conan the Barbarian)」で人気を博したシュワルツェネッガーはカリフォルニア州知事を務めたのち、アクション作品に復帰してきた。今まで自身のキャリアの多くは映画に注力してきた75歳のシュワルツェネッガーは今回初めてドラマに挑戦した。65歳で定年を迎えるが、悪徳警官を連れ戻すミッションに駆り出され、この捜査官が自分の娘であることが判明し、ショックを受けるCIAエージェント「ルーク・ブルナー(Luke Brunner)」を演じている。ルーク・ブルナーの娘、初代エマ・ブルナー(Emma Brunner)はモニカ・バーバラ(Monica Barbara)が務めた。彼女は「トップガン」のフェニックス役でアクション界に大きな旋風を巻き起こし、知られている。
タイトルは「FUBAR」は第二次世界大戦に遡る軍事用語で「F-ked(Fouled) Up Beyond All Recognition/Repair」の略語だ。このスラングは、完全に不可逆的でめちゃくちゃになった任務や状況、あるいは完全なカオスと化した出来事を表現するために使われていた。軍隊で使われる場合は通常兵士が死んでしまうようなミッションを指すことが多い。この言葉の由来については、「ひどい」「恐ろしい」という意味のドイツ語「furchtbar」から派生したものという説がある。
FUBARというスラングはシルヴェスター・スタローン(Sylvester Stallone)主演で1989年に封を切ったアクションコメディ映画「デッドフォール(Tango & Cash)」や、スピルバーグ監督(Steven Spielberg)、トム・ハンクス(Tom Hanks)、マット・デイモン(Matt Damon)という豪華俳優陣で人気を博した壮大な戦争映画「プライベート・ライアン(Saving Private Ryan)」でも使われ公に知られることとなった。文脈や関係者によって意味は異るものの、現在でも非公式の会話で使われている。何れにしても何かが混乱した状態であると認識される状況を指し使われる。
Netflixは2003年から2011年にかけてカリフォルニア州知事に就任したシュワルツェネッガーの生涯を描いたドキュメンタリーシリーズを2023年6月7日に公開することも発表している。
参考資料:
1. Arnold Schwarzenegger agradece a Ecuador por ver su serie
2. Arnold Schwarzenegger thanks Ecuadorians for making his series ‘FUBAR’ the most viewed on Netflix Ecuador, what is this production about?
3. What does FUBAR stand for? The military acronym behind Arnold Schwarzenegger’s Netflix series
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