エクアドル:2021年は6年ぶりに高いインフレ率1.94%を記録 

国立統計・国勢調査研究所(Instituto Nacional de Estadística y Censos:INEC)は今年1月6日、2021年の年間インフレ率を発表した。それによると年間消費者物価指数(CPI)は1.94%で、2015年に記録した3.38%以来の高い指数となっている。この年以降、プラスのインフレ率(年間CPI)を示していたのは2016年12月の1.12%、2018年12月の0.27%の2回だけだ。

INECではCPIの算出にあたり12の消費部門を設けている。2021年12月時点の年間インフレ率に最も影響を与えたのは「運輸」「食品・非アルコール飲料」「教育」の3部門で各々1.2633%、0.2106%、0.1282%で、ついで保健が0.1140%となっている。なお製品別では、デオドラント、スキンクリーム、日焼け止め、シャンプーの値上げ幅が大きかった。食料品は、米、みかん、芋、炭酸飲料だった。

家庭における基本バスケット(Canasta Familiar Básica:CFB)は11月には715.31米ドル(この時のCPIは1.87%)に達し、12月に719.65米ドルとなった。地域別の物価の年間変動率と金額を分析すると高地(シエラ/Sierra)では2.09%の732ドル、海岸(コスタ/Costa)では1.81%の707.30ドルだ。昨年のインフレ率が最も高かった都市は、サント・ドミンゴ(Santo Domingo)で3.16%、クエンカ(Cuenca)で3.08%、マンタ(Manta)で2.81%であった。なお、最低限の生活を送るためのいわゆるバイタルバスケットのコストは509.83ドルであった。バスケットはエクアドルの平均的な4人家族、1.6人の賃金労働者の月々の必要量に基づいて計算されている。

統一基本給は今月425米ドルのエクアドルにおける一般家庭の月収は746.67米ドルだ。

 

参考資料:

1. Ecuador finaliza 2021 con la inflación más alta de los últimos seis años
2. Ecuador cerró 2021 con una inflación acumulada de 1,94 %
3. El 2021 cerró con una inflación de 1,94 % en Ecuador

 

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