映画 “愛より強い旅” を通じて持つ興味

2006年01月28日、仕事帰りに話題作「愛より強い旅」を見た。久しぶりのフランス映画。 そしてモーターサイクル・ダイアリーズ(DIARIOS DE MOTOCICLETA)につづくロードムービーである。

物語はフランス・パリに始まる。 「アルジェリアへ行かないか。僕らの両親が捨てざるを得なかった祖国をこの目で見たいんだ」 突然に、そして真剣に主人公ザノは恋人のナイマに語りかける。 ザノの父は独立直近(1960年代)にアルジェリアからフランスへ亡命し、またナイマもアフリカに起源を持つ移民の子だった。

小さな鞄とウォークマンのみを持ち向かうアフリカ大陸。パリを出発し、スペイン、モロッコ、ついには7000キロ先のアルジェリアにたどり着く。 そこには大地震の傷跡が未だ強く残っていた。 そして自らのルーツとは裏腹に全くアイデンティティを感じることのできないアルジェリアは異国そのものであった。

監督はトニー・ガトリフ。彼もまた13歳のときにアルジェリアからフランスに渡ったひとりである。 自身の生い立ちに密着したジプシー文化、彼らしさの集大成とも言える作品。

若者の旅は突発的で、経験不足。それゆえに一筋縄ではいかない。
乗る船を間違えたり、資金不足によりバイトしたり。 

トラベルにトラブルはつきものではあるものの、あまりにも色々ありすぎる。(さも私自身を映画を通して見ているかのようだ。)

この作品を通じ、今まで知らない世界、文化を知りたいと思った。

アルジェリアという特殊環境の国を感じたいと思った。 なお、映画音楽が抜群にすばらしく、 映像とその色彩感覚に度肝を抜かれる。 この感じ、この原色な感じが たまらなく好きなんだ。アルジェリアへ行こう、そう心に決めた。

 

あまり情報がないかもしれないかもしれないが公式サイトはこちらから。

追記:
宣言通りまもなく私はアルジェリアの地を踏んだ。その話はまた今度しよう。

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