映画 “白雪姫” の奇跡

Blancanievesって知ってる?そう、スペイン語で白雪姫のことだ。 おそらく多くの人がその物語をディズニーアニメや、そのほかの媒体を通じ知っているそう、ドイツに起源を置かれているとされる民話をいう。誰しもその名が出れば、なんとなくのストーリーを思い出すことができるほどの有名な物語である。

巨匠パブロ・ベルヘルがBlancanievesをモノクロ、サイレントムービーとして作ったと言うから、興味をそそられ観に行った。

まずは衝撃というのか、それへのイメージギャップが大きすぎて驚いた。 なぜならよく知る「昔々ある国に白雪姫と呼ばれるとても美しい王女がいました」のそれではなく、舞台は1920年代スペインはセビリア、主人公は伝説の闘牛士の娘Blancanievesときたからだ。

その設定含め違和感しかないものの、そこがパブロ・ベルヘルの見せ所。 その大枠の構成は我々がよく知る白雪姫なのである。

その大枠の構成は我々がよく知る白雪姫なのである。

終始狐につままれっぱなし、そんな表現がぴったりなこの傑作は疑いようもなく私の心に残る作品であり、堂々のゴヤ賞10部門受賞である。知っているはずのストーリーをこんなにも斬新で、新鮮に感じてしまうことなども後にも先にもきっとない。

是非一度、と言わず何度も見てほしい。毎回違う何かに気付けるはずだから。なお、この作品で使われている音楽も本当に素晴らしい。こちらも是非ご賞味あれ。

 

作品情報

名前:  Blancanieves 
制作:  2012
監督:  Pablo Berger Uranga
時間:  105min
ジャンル:Fantacy

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