COVID-19拡大を防止するための三密禁止は、我々をイベントから遠ざけた。仕方ない、仕方ないと思いつつやっぱり少し寂しいものがある。
でも密集しなくても楽しめることはある、たくさんある。
日本においては離れた場所から授業を受けられる、仕事ができるという機会は、正直COVID-19の蔓延がなければ、実現しない、もしくはまだまだ先の話だったように思う。
一方での世界的なウイルスの拡大は、テクノロジーと日常生活を融合させ、新たな機会を与えてくれるようになった。この点は少なくとも、誰もが認めざるを得ない副産物だということはできよう。
話が逸れたが、今日は音楽イベントの話をしよう。
ラジオDJピーター・バラカン(Peter Barakan)は自身で監修、作品選定を行った音楽映画を一挙に集め映画フェスティバルを開催する。
https://twitter.com/pb_mff/status/1395499578544164865
蜜になることも回避しなくてはならないし、一方で、生活に楽しむことも必要だ。だからこそ、このようなものを通じ生活に彩りを与えてほしい。なお、日本未放映の映画も見られるし、すでに現実世界にはいない人とも出会える、そんな素敵なイベントだ。
コンサート映像はもちろんのこと、音楽を題材としたドキュメンタリー作品など、様々な時代・ジャンルの映画が並ぶ。
どれも魅力的なものではあるが、 “白い暴動” は見たいと思う。というのも、この作品はロック・アゲインスト・レイシズム(RAR)の活動を追ったドキュメンタリーで、1976年のエリック・クラプトンによってなされる人種差別発言への抗議運動について、確認するものだからである。
なおイギリスには今もなおイギリス国民戦線(British National Front)という極右政党があり、もちろん支持者もいる。白人至上主義路線、かつ、移民や有色人種の存在を強く批判しているこの団体も1967年2月7日の設立後、1970年代から1980年代にかけて支持を大きく得ていたが、今では小規模団体となっている。
“アメリカン・インディアンがポップに与えた影響を綴るランブル(邦題:ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち)” も特に興味がある。そういう意味で言うと、1970年代のニューヨークにいるラティーノたちのエキサイティングなライフスタイルを明らかにする音楽ドキュメンタリー “Our Latin Thing”も見なくてはならない。世界をつなげる音楽プロジェクト Small Island Big Song を描いた “大海原のソングライン” も興味深い。いや、全てが興味深すぎて、会場に篭りたいほどだ。
あたなはどれに興味がありますか。
イベント情報:
Peter Barakanʼs Music Film Festival
開催期間: 2021年7月2日(金)~7月15日(木)
会場: 角川シネマ有楽町(ビックカメラ有楽町 8階)
住所: 東京都千代田区有楽町1-11-1
公式HP: https://pbmff.jp
※上演スケジュールは後日公開
上映作品
1. Billie ビリー
原題:Billie ※日本初公開
2. ジャズ・ロフト
原題:The Jazz Loft According to W. Eugene Smith ※日本初公開
3. AMY エイミー
原題:AMY
4. 真夏の夜のジャズ 4K
原題:Jazz On A Summerʼs Day
5. ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち
原題:RUMBLE : The Indians Who Rocked the World
6. バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち
原題:20 Feet From Stardom
7. Our Latin Thing
原題:Our Latin Thing
8. ⼤海原のソングライン
原題:Small Island, Big Song
9. スケッチ・オブ・ミャーク
英題:Sketches Of Myahk
10. サウンド・オブ・レボリューション グリーンランドの夜明け
原題:Sumé : Mumisitsinerup nipaa
11. マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!
原題:My Generation
12. ノーザン・ソウル
原題:Northern Soul
13. 白い暴動
原題:White Riot
14. カマシ・ワシントン 「Becoming」ライブ
原題:Kamasi Washington’s Becoming for Michelle Obama
(公式サイトはリンクから)
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