まだペルー大統領選は決着がついていない。
Fuerza Popularのケイコ・フジモリは引き続き大統領選の不正を主張している。ケイコは意地で粘っているのではない。国民と愛するペルーを思って繰り返し主張をしているのだ(と信じたい)。
先のブログにも書いた通りケイコは50,0000の票を狙っている。不正によってカウントされなかった票、カスティージョにカウントされた票を、一部は自分のものに、敵の票は無効にすると言う手段を用いてだ。
そもそ投票所にいたメンバーに対する異議申し立て期間はとうに過ぎていて、本来であればそこに対して言及する余地を候補者はすでに持ち合わせていない。それでも何かにつけ、新しいネタを持ち出し言及していく。JNEもお付き合いをしているようだ。
ペルーでは公平な選挙の実施を目的に、複数の組織、人により投票が監視されることになっていて、その一部は「くじ」で選出された一般人だ。フジモリは国民にも疑いの目を向け、立会人とそれが書いたとされるサインが一致しない、ゆえにそのアクタは改ざんされた可能性がある、と主張している。
また、一票も獲得できなかった投票所にも疑惑の目を向けている。ケイコが一票も獲得できない事態は自身が生きている世界においてありえない、とする。なおそれら最大802の投票所は、そもそもケイコの支持者が少ない地域に設置されたものである。
ケイコによって指摘された票の妥当性は、地方審議会が確認をする。これには数日を要する。
彼女のこれらの主張に対して、グルーポ・デ・プエブラ(Grupo de Puebla ※)は選挙結果を尊重すべきだ、そして民主主義を揺るがすようなあらゆる計画や要求をペルー政府関係者は拒否せよと言及、また、Perú Libreに祝福を送った。
https://twitter.com/ProgresaLatam/status/1403551063706374150
選挙のオブザーバーであった米州機構(Organización de Estados Americanos :OEA)の責任者ルベン・ラミレス(Rubén Ramírez)は、決選投票における深刻なミスは見つかっていないとし、とは言え候補者による要求が解決されるまでは勝利者の発表をしないとすることにも同意するとともに、最後まで公平を期した対応を求めた。
https://twitter.com/OEA_oficial/status/1403499211660873746
6月13日00:16、JNEの手元にはまだ56の審議票が残っている。これとは別にケイコ指摘分のアクトが地方で審議される。次期大統領の正式発表までにはまだまだ時間がかかりそうである。
なお、奮闘しているケイコ・フジモリだが検察は彼女を再度予防拘束するよう求めた。2011年と2016年の選挙活動におけるマネーロンダリング、組織犯罪、司法妨害の罪によるものだ。元大統領ビスカラによって提出された国会議員の不逮捕特権や不起訴特権剥奪法案は否決された。つまり、大統領になれれば監獄暮らしを免れる。暗い生活への可能性を遠ざけたいからの、最後の一踏ん張りではないよな、と何度も願う。
なお、とても大切なことを共有し忘れた。大統領選の発表は上述の通りまだだが、国会議員(一院制、130議席)については確定し、6月12日にJNEによって発表された。
https://twitter.com/JNE_Peru/status/1403719534977204225
Perú Libreは37議席、連立先のJunto por el Perúは5議席 合計42議席は全体の32% (1/3以下)
Fuerza Popularは24議席
※Grupo de Pueblaはスペイン、ラテンアメリカなど12カ国の大統領、元大統領、社会主義路線をとる政治家、学者からなる。
参考資料:
1. Grupo de Puebla llama a respetar resultado electoral en Perú
2. Grupo de Puebla exhorta a sectores políticos e institucionales de Perú que acepten resultado de elecciones
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