パブロ・エミリオ・エスコバル・ガビリア(Pablo Emilio Escobar Gabiria)の名を一度も聞いたことがないと言う人は少ないだろう。言わずもがな麻薬密売組織「メデジン・カルテル」を創設、麻薬王として君臨し世界で7番目の大富豪としてフォーブス誌に取り上げられた人物だ。
パブロ・エスコバルについては別で取り上げようと思うが、兎にも角にも彼がコロンビア、その周辺国、さらには米国へ残したものはあまりにも大きかった。それは、彼の資産がとか、ペットのカバがとか、彼が作ったコミュニティがとか、殺害した数千にも及ぶ人々の家族の思いがとかそう言うことだけではない。
1993年12月2日コロンビア治安部隊の特捜チームによって射殺された。
だがどうだろう。マフィアのボスがいなくなっても、麻薬の連鎖はとどまることを知らない。それは、疑いようもなく彼が一代で築きあげたコカイン密売の世界的ネットワークが今もなお遺っているからであり、むしろ複雑化し拡大していることによろう。
「パブロ・エスコバルの遺産」ではパブロ・エスコバルによってもたらされた負の遺産について3回に分けて取り上げる。
世界で最もコカインを作っているところはどこだろうか。コロンビアかメキシコか。エスコバルの影響でペルーがどうなったのか。その目で答えを見つけて欲しい。
第一回:はじまり
第二回:暗殺者 – シカリオ
第三回:ペルーの麻薬戦争
参考資料:
1. Former Drug Lord Rips Peru’s Fujimoris as He’s Released From Prison (VOA)
2. “Vaticano”, el aliado peruano de Pablo Escobar, sale libre tras 22 años y anuncia serie de TV
3. コカインを世界に蔓延させた「麻薬王パブロ・エスコバル」の正体
作品情報:
原題: COCAINE – NARCOS, SICARIOS, AND PERU – PART ONE: THE BEGINNING (2015)
制作: Vice Media
制作国: 米国
時間: 15分 x 3
ジャンル:ドキュメンタリー
夜半に3回分見ました。寝る前に見るには、重すぎる内容でした。人の命をそんなに軽く思える感覚がどうしても自分には理解できない。それにカルテルという組織は、中に入ると暖かい家族のようなものか、、、食べるため組織に入る以外の選択肢はないのだろうか、、、いろんな思いが頭を駆け巡る。
6年前のドキュメンタリー、今も状況は変わらないのだろうか、レポーターやスタッフの皆さんには、危害が及んでないか、心配でもある。
夜間に一気見ですか。それは流石に・・・ですね。色々考えてしまいますしね。人の命の重さ自体ももしかしたら認識できていないのかもしれません。世界ではますます格差が広がり、学業は元よりその日1日を過ごすことに一生懸命な人々がいます。少しでもそのような人が過った道に入ってしまわないように、我々には何ができるのかを考えたいですね。日本にいると、やや、この辺りの話が他人事になってしまいます。