(Fotografía: Humano Salvaje, Por: Róbinson Úsuga Henao)
コロンビアで4月28日から始まった全国ストライキとデモに対する電話での世論調査が5月5日から9日に実施された。そこで問われたのは政府の対応、抗議活動への犯罪組織関与の可能性、更に軍事介入への国民の思いだった。早速結果を見てみよう。
そもそもの全国ストライキに対して国民はどう思っているのだろうか。
全体の3/2以上(75.1%)が賛成とした。14.9%が反対、10%の人がわからない、もしくは回答したくないとしている。
世界的にも非難されている一連の政府による対応は、うまくいっていないと考える人は圧倒的多数の82.2%に及ぶものの、一方での国家警察支援のための軍隊介入については反対49,3%、賛成42.7%で賛否両論と言える。なお、発生している暴力への責任の所在は16.4%の人が国家警察にあるとし、デモ参加者は11.3%、両者にあるとした人は全体の60%となっている。ただ、国家警察のもつ権威へは76.4%がリスペクトしているという。
また全国各地で行われているストライキに、犯罪グループ関与(潜入、扇動)しているか問うと他ところ、74.1%がそう思うと答え、15.5%がその関与を否定した。
なお全国ストライキについては、55.6%の人が終わらせたいと答えた。(37.6%が継続の意を示している。)ただ、11日に実施された抗議行動の終結を目的としたイバン・ドゥケ大統領と、ストライキを組織するメンバーとの初めての会談は合意なく終了した。
NGOのIndepaz(Instituto de Estudios para el Desarrollo y la Paz)はよると各地で発生している治安部隊による暴力は拡大しており、件数も1,876 に及ぶ。
ヨガインストラクターのLucas Villaは8発の銃弾を頭に撃ち込まれ死亡した。その他にも少なくとも46名が死亡している。そのうち39件が警察による殺人だった。また47件中35件がカリで発生しており吐出している。殺害方法は銃34件、機動隊(ESMAD)の装甲車に引か他のが2件、催涙ガス2件、ナイフ3件である(6件は不明)。なお、暴力によって278人が負傷し、28人が視覚障害を負った。その他にもデモに対しては暴力的介入や身体的攻撃が356件も起きており、さらに性的暴行も12件に及ぶ。
なお本調査は18歳以上の市民700人を対象とし行われた。全調査結果はこちら(Datexco)から確認のこと。indepazの調査結果はこちら。
参考資料:
1. Paro nacional | El 75 % de los colombianos apoya las manifestaciones
2. Datexco: Más del 70% de los colombianos apoya el paro nacional
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