ファイザーコロンビアはCOVID-19ワクチンを民間へ直接販売しないことを発表した。
この発表は同国イバン・ドゥケ(Iván Duque Márquez)大統領による企業・団体によるワクチンのプライベート取引(購入・輸入)許可発表の直後になされた。
これは「ワクチンへの公正なアクセスを確保するため」のファイザーの施策によるものであり、民間とは現時点において交渉する予定もないという。
なお、ワクチンの取得は製薬会社本部、またはコロンビア医療食料品監督庁(Instituto Nacional de Vigilancia de Medicamentos y Alimentos:INVIMA)により認可された販売業者を経由して行われる。
コロンビアでは予防接種計画に則り、今年3,520万人(人口の70%相当)の予防接種予定しており、その結果としての集団免疫獲得を狙っている。4月9日、同国には274.950のワクチンがファイザーから届いており、また、4月22日にも同数の納品も予定されている。国は特に首都と大都市圏で働く医療従事者、さらには70歳以上の人々にこのワクチンを利用するとしており、また、感染拡大とそれに伴う医療逼迫をセーブするためにもICU(集中治療室)のベッド占有率が高い地区に対する移動制限も現在検討しているとのこと。
4月22日現在コロンビアをはじめとした中南米・カリブにおけるCOVID-19の感染拡大は未だ衰えを知らず、感染者はコロンビア国内ですでに270万人、死亡者は7万人にのぼる。
ワクチンへの期待の一方でのワクチン入手規制は、もしかしたらメキシコ、ポーランドなどで発生した偽ワクチンへの対策の一環かもしれないと思うのは、私だけだろうか。
※ワクチン提供数は各メディアにより数量の誤差があるので悪しからず。
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