調査会社Datumによるとペルー大統領選における決選投票が1ヶ月半に迫ってきたいまも、ペドロ・カスティジョに投票するか、ケイコ・フジモリに投票するか決めていないと答えたのは全体の49%にのぼると言う。
具体的にいうと49%のうち32%が検討中、15%がまだ検討していない、2%がわからないと回答した。
https://twitter.com/DatumPeru/status/1385292647510724613
調査内容を引用しながら見てみることにする。
当初都市部はケイコ有利、地方部はペドロ・カスティジョ有利と言われていたが、この調査を見るとそうとも言い切れないような気もしている。というのも、リマにおいては52%の有権者が投票先を決定していないし、北部においても過半数以上の51%が未定であるからだ。そのほかの地域も東部の62% を除けば五十歩、百歩である。
ここまで誰に投票するかが決まらないのはやはり「comunismo(共産主義)」「fujimismo(フジモリ主義)」の戦いになっていて、各々の考えに「反対」を表明する人々が30%近くいることにもよるのだろう。
また、各々の候補者が評価されているポイントは以下の通りだ。
とは言え、もしも明日が投票日だったらという質問に対してはペドロ・カスティジョへの投票者が41%おり、対するケイコのそれは全体の26%と15ポイントも差がついていることを思えば、統計上は彼が優勢であることは確かなようだ。
ここで統計上と言ったのには理由がある。と言うのも第1回目選挙における結果とDatumが4月1日に発表した調査結果の間に大きすぎるほどの乖離があったからだ。当時の調査結果はこうだ。Acción PopularのYonhy Lescanoが12.1%首位、ケイコが7.9%で2位、間に4人いて実際に一位通過したペドロ・カスティジョは3.7%の7位、大差が上位とつきすぎているとしマスメディアも注目していなかったほどである。また、この調査における許容誤差は+/- 2.8%で、信頼水準は95%を明言していたことを思うと、なおさらにペドロ・カスティジョが決選投票に残ったのは極めて稀であり、驚くべき自体といえよう。
調査結果は結果として受け止め、今回ばかりはやはり開票してみないとわからない、が本音なのかもしれない。なお、決選投票に対する本調査は1205人に対して行われた。(実施期間4月16日〜20日)
2500万人の有権者のほぼ半数が投票先未定、選挙に行くと答えたのが有権者の94%だと言うから、本当に目が離せない。
各々の候補者の選挙公約はペルー大統領選2021:決選投票は6月6日でまとめた。
今回の調査結果を見たい人はこちら(外部リンク)へ。
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