レシピ:お寺でもらった「だいだい」で「マーマレードジャム」を作る(日本)

買い物に行こうと町をぷらっと歩いていたら、お寺で採れただいだい(橙、学名: Citrus aurantium)をお裾分けしてくれるという。

だいだいは、お正月の飾りや鏡餅に乗せるものとして有名であり、とても季節感を感じさせる。故に、目でも楽しめるジャムを作ろうと、ありがたく頂戴した。

だいだいの苦味はクセになる。まさに大人の味とも言えるだろう。その果実には、リモネンを主成分とする精油、糖分、クエン酸、リンゴ酸、ヘスペリジン、ナリンギンなどのフラボノン、ビタミンA・B群・Cなどを含んでいる。一方の果皮には、リモネン、シトラルなどを成分とする精油や、配糖体、カロチン、キサントフィル、ペクチン、脂肪油、フラボノイド、ビタミンA・B群・Cなどを含んでいる。ダイダイの精油には、ヒトの胃液の分泌を高める健胃作用があり、皮膚につけば血行促進作用がある。精油以外の成分は滋養保健効果があるといわれている。

だいだいを丸ごと食べることは理にかなっていると私は考える。上述の通り抗酸化・抗がん作用を持つフラボノイドをはじめ、テルペンにはストレスを解消する効果がある。また、食物繊維やビタミンA・B群・Cも豊富に含まれているからである。

だいだいのマーマレードジャムの作り方

調理時間
60 min +

 材料
だいだい
グラニュー糖(または砂糖) だいだいの皮と実の50%の量

 下準備
だいだいの外皮をむき、皮の内側の白い部分(苦い)を包丁で取り除き千切りにする。
実を皮から取り出し種は取り除く。

 調理方法
1. 鍋にお湯を沸かし、だいだいの皮を入れて3分茹でる。
2. 茹でたらざるに上げて水気を切る。
3. 1〜2を3回繰り返し、その後水に15分つけ、水気を切る。
4. 鍋にだいだいの皮、実、砂糖を入れかるく混ぜる。果汁が出るまで30分程度置いておく。
5. 果汁が出てきたら鍋を中火にかける。とろみが付き艶が出るまで混ぜながら10分ほど煮詰めて出来上がり。

和名ダイダイは、一つの株に数年代の果実がついていて見られる特徴から、「代々栄える」の意味で「ダイダイ」と呼ばれるようになったとされる。時間は少しかかるが、新年の祈願も込めて「代々栄える」ようだいだいで、ジャムを作ってみてはいかがだろうか。

#レシピ

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