たけのこのアクを抜いてみる

春といえばやっぱりたけのこである。
季節を彩る採れたてのたけのこは、煮物、焼き物、揚げ物のみならず、和え物やお刺身など、活用の範囲も幅広い。特に静岡は本州における一大産地ということもあり(出荷量を見ると九州勢が上位を占める)たけのこ狩りや直売が観光資源になるなど、観光客との接点も多い。

 

とはいえ、今年はCOVID-19の影響もあり、各観光地は閉鎖(閉鎖してなくても今年はお互いのために控えるが)、それ故、街に売りに来るたけのこおじさんとの出会いが楽しみでたまらない。

さすがにカゴを担いでやって来ているわけではないけれど、大小様々な採れたてたけのこを安く提供してくれるこれらの方々には、本当に感謝である。スーパーで売っているものより、やっぱり彼らから買う方が何割り増しにも美味しそうに見えるのである。

毎日1回の外出タイミングで彼らに出会えるか、は神のみぞ知るといったところだった。

 

ありがたいことに昨日(4月25日)昼過ぎにちょうど商店街にやって来たたけのこおじさんと無事巡り会うことができ物色。1本300円で譲ってくれるという。「大きいものを持って行きなさいよ」と言われつつ、鍋の大きさを鑑み太くて短いものをチョイス。1本おまけをつけてくれた。感謝感謝である。

ここまでは良かったが、実は私、あく抜き済みのたけのこしか使ったことがない。
巣篭もりにはもってこいのチャレンジである。

これは備忘のためにあく抜きの方法など記すものである。

 

調理時間:90分〜
<<準備するもの>>
米ぬか  1カップ

赤唐辛子 1本(がなかったので砕いたもの約1本)

 

 調理方法

では、早速いってみましょう!

1) チクチク毛の生えた、硬そうな外皮を剥がします。3枚程度。剥がす時のみずみずしくもパリパリした感じが心地い。なんだかたけのこが分身したように見えるのは私だけか・・・。

 

2) 穂先を斜めに切り落とす。なんだか勿体無い気がするが、実はこの部分には食べられるところは詰まっていない。だから思い切って切り落として大丈夫みたい。切り口はグルグルしている。

 

3) 縦に2~3cmほどの切れ込みを入れる。これで火も通りやすくなるし、茹で上がった後

 このタイミングでたけのこの下に硬い部分があれば切り落とすこと、と。私が買ったものには硬いと思われるものがついておらず省略したが、この赤いポチが知ているところが該当しているのかもしれない。(が、柔らかかったから、私は食べた。)

 

4) 鍋にたけのこ、米ぬか、赤唐辛子を入れる。たけのこが十分にかぶるくらいの水を加え、強火にかけ沸騰させる。(ちなみに私の場合はたけのことの根元が大きすぎたため、入りきらず。)途中ひっくり返したりしながら煮ることになるが、当初よりやわからかかったから、苦はなかった。

 

5) 沸騰したら中火にし、落し蓋。上述の通りたけのこがみずに被り切らなかったので、キッチンペーパーをかぶせその上に皿を置いた。そしたら、うまい具合にお湯が循環して火の通りが早かった。

 

6) 約1時間くらい茹で上げる。途中水分が蒸発してくるので、お湯を継ぎ足し継ぎ足しで。
 元の太い部分に爪楊枝を刺してみて、苦もなくスッと通るようになれば茹で終わり。火からおろし、自然と冷めるのを待つ。(この時も、米ぬか湯に浸かりっぱなし。)冷えている間もアクが抜ける大切な時間。
 新鮮なたけのこだったので、アクが少ないことを信じ、約2時間後に興味深い、次工程へと進んだ。(一般的には半日くらいつけっぱなしにしておいが方がいいらしい。)

7) 十分たけのこが冷めたら水でぬかを洗い流す。
 その後深くい入れた切れ目からパカーっと皮を剥き始める。すごい快感。の一方で、どこまで皮を剥ぐのが正解なのかわからず、困惑する。
 ちなみに、剥がした部分、例えば姫皮、絹皮も美味しく食べられるから、決して捨ててはいけない。

 

8) Oh, My Beautiful Takenoko.
 出来上がりである。ずっとみていたらミャンマーのパゴダに見えてきた。
 Stay at Home。良い巣篭もりを。

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