ドバイでの長時間レイオーバー、それも深夜ときたらDubai Connectの特典利用とは切っても切り離せない。それなのに、今回に限って申請をし忘れた。こんなことは稀なのに、でもやっぱり忘れていた。久しぶりのDXB(Dubai International Airport: ドバイ国際空港)利用ということもあり、気を抜いていたのかもしれない。
困った風にグランドホステスに話しかければどうにかなるかな、とも思い聞いてみるも、追加料金払えば宿の手配を無料でしてくれるとはいう。
やはり、無料とまではいかなかったか…。であれば、空港ホテルなどもうちょっと良いグレードのものを自費で泊まろうと思うも、なかなか良い部屋が見つからない。ちょっと足を伸ばせばと思って検索しても、むしろ宿代より移動費用が高くなってしまいそうで、こちらも諦めた。
こうなれば、外に繰り出しバーにでも!と言いたいところだが、日本帰国数時間後には職場でのミーティングが待ち構えており、エナジーセーブが必要だ。だったら、早く宿に宿泊を、と言われてしまいそうだが、ここは一つ、行ったことのない空港ラウンジを梯子し、最後まで楽しんでみることとした。
Priority Passを利用できる場所は、Terminal 3、各コンコース内は一つづつはあるらしかった。メルハバラウンジはいつも行っているから、そうでないところに行ってみたい。早速捜索を開始した。
なんということだろう。ラウンジと言うよりも、サービス提供を受けられる施設が見つかった。その名もSleep’n Fly。仮眠施設のようだ。
DXBは昔からハブ空港として栄えている。それ故か、空港で一夜を明かすことは、日常茶飯事である。愛されるハブを目指し空港は少しでも利用者のストレスを軽減するための策を講じた。それが横になれる椅子や、格安で短時間利用できるカプセルの用意といったことだろう。これは私が知る限りでも10年以上前からある。しかし、おおよそその椅子には先約がおり、ありつけることは稀だ。その結果として、短時間滞在者は固く寝苦しい椅子や、下手すると冷たい床で寝ていたりする。
そんな中登場したのがこの仮眠施設だ。コンコースにある睡眠カプセルではなく、寝るための場を提供するというものだ。有料だから、もちろん全ての人がそれに価値を感じているわけではないだろう。でも、私が行った時にはほぼ満室だったように思うし、次から次へと人がそこを訪れていたことも確かなのである。
久しぶりのDXB。こんな施設があること自体知らなかった。もしかしたら、数十年も前からあったのかもしれない。でも、とにかく私にはとても新しく映った。
Priority Pass保有者は1回仮眠ポッドを使わせてもらえる。深夜着だと最長滞在時間2時間、昼間から夜なら3時間と行った具合だ。
正直ブラジルからの機内でそのほぼ全ての時間を寝て使ってしまったから、眠気があるわけではない。ただ、横になるだけでも体の緊張は緩和されるようだった。
この施設には個室やシャワーも付いているようだが、Priority Pass利用者は使えない。トイレもないから、そこには若干の不便さを感じる。寝るだけの施設と考えれば、多くを望む必要もなかろう。
なお、ブランケットなど持っていくことをお勧めする。DXBは相変わらず冷房が効いているし、より良い睡眠の確保には必要な気がするからだ。もちろん有料で枕をはじめ、借りることはできる。(耳栓は用意されていた。)
ちなみに人の出入りが多かったり、睡眠ポッドの開閉などが盛んだと、なかなか眠りにつけないかもしれない。飛行機の着陸時にも若干揺れるのはご愛嬌だろう。
店名: Sleep’n Fly
場所: ドバイ国際空港 Terminal3 A1ゲートとなり
時間: 24時間営業
HP: http://sleep-n-fly.com
No Comments