フェルナンド・ボテロの作品を見ていると自然と笑みがこぼれてしまう。それは、彼が描く絵がどことなく田舎くさくかわいらしいからからか、それともその絵のアンバランスさから来るものか。彼の作品はいつでも何かを訴えかけてくる。時にはシリアスに、時には社会を風刺するかのように。社会の情勢やコロンビア政治を少しでも知っていると、その登場人物との対話が始まり、面白みは倍増する。だから彼の作品に何度でも会いに行きたくなる。
ボテロははもはやラテンアメリカだけの芸術家ではく、世界の遺産である。彼の作品は異彩を放ち、ボテリスモは世界中から高評価を得ている。それゆえ作品は世界中で引っ張りだこで、予想外のところで出会うこともある。旅先で広場の像にちょっと目を配ってみてほしい。もしかしたらそれはボテロの作品かもしれないからだ。
(このブログの写真は主にボゴタのボテロ美術館で撮影したものである。)
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