旧来からの旅館やホステル、ホテルにB&B、そしてゲストハウスに加え昨今様々な宿泊形態が日本で台頭してきている。旅行者は自分にあったスタイルの宿泊施設を選ぶことができるし、ただ「泊まって寝る」だけではない価値がそこでは提供される時代となってきているらしい。新しい宿泊の形態とは?ちょっと覗いて見てみよう。
グランピング
キャンプしたいけど準備は大変そうだし、寝袋で寝るのはちょっとね~という人や、単にゴージャスな宿に泊まるだけでなく、ちょっと冒険をしてみたいという人のニーズに応え登場してきたのがグランピングではないだろうか。お察しの通り、グランピングとはグラマラス×キャンピングの造語で、自然の中にいながらにして高級ホテル並みの豪華で快適なサービスが受けられるというものである。現時点ではグランピングが提供される宿泊施設はおおはない。ただ着実にその数は伸びており、全国にグランピング網が広がっていくことは間違いないだろう。
個人的には「星のや 富士」に宿泊してみたい。そこでは夜な夜な開かれる大自然の中でのコンサートに耳を傾けたり、熱々の焼きマシュマロが提供されたり、受付では夢と森を楽しむためのキットが詰まったバックパックを渡されたりと、そこでしか味わえない体験がこれでもか!と出来るからである。
星のや 富士の詳細は、宿のホームページでご確認ください。
バケーションレンタル
バケーションレンタルもまた日本において知名度を獲得しだした。簡単に言うと貸別荘のことだが、最近では定義が拡大し、別荘に限らずマンションや家の一室なども、この形態の元提供されるようになってきた。そのため、家族旅行者だけでなく、一人旅の人からも人気を博しているし、この形態の宿泊施設を提供する企業として有名なのはAirbnbではなかろうか。ここでは、想像もつかない宿泊体験を得られることも多いようだ。たとえば、日本の古民家や武家屋敷に泊まったり、ヨーロッパのお城に泊まったり、五輪スキージャンプ場のてっぺんに泊まったり。旅行者自らが、食事を作れたり、ケータリングをしてもらったりと食事に関するチョイスをすることができるのも、人気の秘密かもしれない。
一休.com バケーションレンタル を使って色々な宿を探すことが可能。写真の宿はSAMURAI MACHIYA。
宿坊
宿坊は神社やお寺の宿泊施設のことを言う。その本来の目的は僧侶や宗教施設への参拝者が心身を清めるための施設であり、その存在自体は新しくもなんともない。むしろ昔から日本にあるもので、日本文化へ興味を持つ外国人観光客の増加に伴い再度スポットライトを当てられるようになった宿泊施設だと言えるのではなかろうか。旅行者は宿坊という独特な空間に身を置くだけではなく、そこで様々な文化体験ができるという。
宿坊体験へ興味のある方は和空をご確認ください。
キャンピングカーレンタル
日本ではキャンピングカーを利用しての旅は米国ほどメジャーな旅のスタイルではない。キャンピングカーを停めることができ、且つ宿泊もできるような駐車場の提供が遅れていることがその主な原因の一つであろうが、次世代の宿泊形態としてそれを見た時には大きなポテンシャルを感じる。事実オンラインで旅行代理店ビジネスを展開しているエボラブルアジア社はシェアリングエコノミー市場への参入とともに、キャンピングカーレンタル業の開始を宣言した。この新しい宿泊形態がマーケットシェアを取っていくためには、旅館業法の緩和や、足りていない駐車スペースの問題を解決することが先決になってくる。
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